好きなことして生きていけるのはインフラが整ってるからだと思う話
だいぶインターネッツ上でも落ち着いては来ましたが今でも「好きなことして生きていく」みたいなのってめっちゃありますよね。
もちろん己の人生なのでどんなふうに生きたっていいと思ってます。私も好きなことして生きていくつもりです。
ただね、これが出来るのってインフラが充実してるからですよね。
蛇口ひねれば水が出る、ボタンひとつでお湯になる。
道路は平らだし、山の中でも道はあるし、電車もよく走っている。
ゴミも出せば回収されるし、お腹が空いてもお金があればだいたい手に入る。
電気も電波もほぼ困らない。
ていうか国民の識字率がほぼ100%。
たいていの国に行けるパスポートも発行される。
病院にも3割負担で行ける。
これは決して当たり前ではないです。
こういったインフラを担っている人たちが必ずしも「好きなことで生きている」わけではないでしょう。
こういったことを誰もがやらなくなったら、どうなるんでしょうか。
自分が好きなことをできるのは誰かが代わりに自分が好きじゃないことをやってくれてるから、です。
この事実にあぐらをかいて「好きなことして生きてるんだぜ?」って言うのは無理な話です。
小さい縮図で言えば、旦那が会社にフルコミット出来て稼げたり成果を出せるのは嫁が家事育児を担っているから、みたいな話です。
人それぞれ得意不得意がありますし一人でできることは限られてるので役割分担でいいと思うのですが、ああいった文言にはどうにもマウント意識というか自分は特別で、好きなことをしない人というレッテルを貼って他者への見下しを感じるのです。
先程私も好きなことをして生きていくつもりだと書きましたが、厳密にいうと苦手なことを出来るほど器用じゃないので可能な限り人様に任せたい、というのが本音です。
多分頑張ったらスパイスからカレー作れるんでしょうけど、ぶっちゃけ固形のルー使った方が安定して美味いカレーが作れるしなんなら中村屋行ったほうが美味い、みたいな感じです。
巨人の肩に乗っているという話もありますよね。
逆に考えればこれほどインフラが整っているのだから苦手なことを無理にやる理由もないわけです。
そんな感じであまり驕らない方がいいなと思いつつ、あるものは活用していこうという話でした。
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