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過敏性腸症候群からのメッセージ

「ヒーリング小説を書きたい!」と強く思い立ち、
プロローグから第1章まで一気に書き上げた。

主人公が過去のトラウマと今の辛い現実が重なり、
そこから自立して自分を取り戻していく物語だ。

書いているうちに、気づけば自分の経験が主人公に重なり、
描写がどんどん生々しくなっていった。
そんな時、過敏性腸症候群が悪化し、手が止まってしまった。

こりゃだめだと、しばし横になってみた。

サプリメントや漢方薬を飲んで
冷たいものは避け、甘いものも控えてきた。
思いつく対策は尽くしている。

それでも、治らない。
どうしようもなくなり、夫にタロット占いをお願いした。

すると、出た結果は「罪悪感」が原因だという。

特にお金の問題――思いつくことがあった。

あの時、借金してまで受けたあの講座。
講座が始まったら、講師のレベルが低くて
内容が薄く、返金を求めたけどもちろん法的に無理で
どうしてあんな決断をしたんだろう、と、
今でも後悔がつきまとっている。

その直後に乳がんの再発までしてしまい
治療費の心配に追われ、情けない自分がそこにいる。

でも、それだけじゃない。

ずっと私の中には「私が悪い」という深い罪悪感が
根を張っていた。

「私が悪いから叩かれても仕方ない」
「私が悪いから騙されても仕方ない」
「私が悪いから、すべてのことが私のせいなんだ……」
そうして、自分を責め続ける癖が、心の奥底にあった。

でも、ふと気づいた。この罪悪感こそが、
私を苦しめていた元凶だと。

だから、私は自分を許すことに決めた。
あの時、借金をしてしまった自分も、
友達の誘いに乗ってしまった自分も――

すべての自分を許そう、と心に決めた。

そして、心の中でなんども「私はどんな自分も許す」とつぶやいた。

すると、不思議なことに次の日にはお腹の痛みがなくなっていた。
完全に治ったわけではないけれど、波打っていた胃腸が静かになったのだ。

やっぱり、心と体と魂は一つなんだと確信した。
思考が変われば、体も劇的に癒されるのだ。

スピリチュアルな学びをしている中で、
いつしか「聖人君主にならなければ救われない」と
感じていたけれど、今は違う。
どんな自分も許していいのだ、と気づけた。

だから、今度は小説ではなく、ありのままの自分を書こう――
そう思って、エッセイを書くことにした。

過去の自分も、失敗した自分も、すべてを許してあげることで、
私はやっと心から自分を肯定できるようになった。

今、私は自分を受け入れる旅の途中にいる。
完璧じゃなくても、どんな自分も愛しながら、
これからも一歩ずつ歩んでいく。


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