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【信仰書籍・人物紹介】「主の伝道計画」 - ロバート·コールマン


主の伝道計画 - ロバート·コールマン

【人物紹介】

ゴードン·コーンウェル神学校の伝道と弟子訓練特任教授。サウスウェスタン大学とアズベリー神学校を卒業し、プリンストン神学校で修士号、アイオワ大学で博士号を取得した。トリニティ福音主義神学校とアズベリー神学校で教え、フィトン大学ビリー·グラハムセンターの学長を務めた。ローザンヌ世界福音化委員会の創立委員であり、長い間様々な国際宣教団体に仕えながら牧師たちを訓練した。書いた本としては100以上の言語に翻訳され、英語版だけで700万部以上売れた『主の伝道計画』をはじめ、『再び福音の核心へ』『伝道の情熱』『復興の核心』『主の弟子訓練計画』などがある。至上命令の観点で主の心を探求したこの本は、伝道と弟子訓練の必読書に数えられ、約40年間多くのキリスト教徒をときめかせた。著者はこの本で、キリスト教のすべての使役はキリストの心を理解することから始まり、主の心にあるものを外に流れるようにすることが使役の本質であることを力説する。自分の家を学生たちの憩いの場として開放するほど人生の中で弟子道を実践する彼は、週に一度、学生たちと小グループで会って交流する生活を60年間続けてきている。



【本の内容】

著者は、主がこの地で行った使役、特に弟子たちを残して死と復活、昇天以後に今までイエス·キリストを信じる者たちを育てるために何をされたのかを分析する。それを成し遂げたイエス様の戦略を8つに分類するが、これは各々別の役割をするのではなく、全てが合わさってイエス様の使役を説明することになり、それぞれの戦略は地上使役の中で持続し強化されるという。特に単純な伝道戦略や方法論に関するものではなく、イエス様の地上使役を伝道という観点で総合的に分析した資料だということを著者は強調する。


次は、「各チャプター別の整理」

序論-著者は主がこの世に来られた目的、救いの福音を伝えるにあたって、その戦略が何かを調べようとする。

第1章「選択」 - 選択と集中の問題。 多くの人の中で少数を選び、彼らに集中した。(特に単純に連れてくることに止まるのではなく、成長して育つようにすることには必ず持続的な関心と配慮が必要だ。)

第2章「同居」 - イエスは個人的、直接的な世話をされた。弟子たちを一緒にいさせるために呼んだ。 そしてイエス様は彼らと共にしながら保護者的関心を持って接した。

第3章 「聖別」 - 従順とほぼ同じ。 彼らは神聖に区別され、その目的はイエス様がされたことをするためだった。それは従順すること以外の道では学ぶことができない。直接献身して服従し、神の意思に自分を捧げることだ。

第4章 「分与」- 分与はイエス様が弟子たちに御自身を与えたことを意味する。 最後まで愛し、すべてをくださったのだ。また昇天以後、聖霊を与えてその働きを行う力をくださる。

第5章 「お手本」- イエス様は祈りの手本、聖霊の手本、魂の救いの手本、教えの手本を見せてくださった。

第6章「委任」 - イエスは弟子たちを送ってイエス様がされたことをさせた。

第7章「監督」- 持続的な監督とビジョンを提示された。成功に安住せず、失敗に屈しないようにされたのだ。

第8章「再生産」- 結局、人がすることであり、「弟子とすること」が最終目的だ。イエス様が弟子にされたことを、弟子たちが他の弟子にすることだ。


著者は伝道、すなわちイエス·キリストを証しすることが最も自然なことだと語る。事実、そのすべてのものの中で祈りが最も優先されなければならないことを悟らせ、神と同役し、イエス·キリストから任されたことを遂行するよう著者は助ける。


イエスが地でされた使役を総合的に分析した本で、それぞれの聖書的根拠を持って理論を展開するのが印象的だった。単純に言葉が言葉で終わらずにまとめてその脈絡を読み取る能力があるようだ。

これを読んで何を実践できるだろうか? 私が弟子とする人は誰だろうか? 私はイエス様の弟子か? 私はイエスに従うのか? それで彼と共に歩み、従順で聖別され、また委任されてイエス様の使役をしており、そのすべてのことに保護者的関心と指導、監督を受けているのか? それで主がおっしゃった弟子をすることに最善を尽くしているのか?

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