見出し画像

ショートトリップ東寺

お休みの日に東寺へ。お天気なれど激寒やった。

画像1

平安遷都時に造られ、弘法大師空海が嵯峨天皇から託されて日本初の密教寺院となった、よく京都が舞台の殺人事件とか旅番組とかのオープニングシーンで出てくる五重塔があるビジュアル的にかなり有名なお寺さんである。


ショートトリップ言うほどもなく京都市民にとって身近なはずのこの場所は、まるで何処か遠くにある銀河のような異空間を内包している、と思う。


まあ単純に言うと、こちらの仏像やそれが置かれた空間は本当に素晴らしいってことなんですがね。

撮影禁止につき残念ながら画像はないので、雰囲気は後からでも公式サイトを見てみてちょ。
教王護国寺 東寺


さて、どんな風に素晴らしいかと言うとですね。

仏像が置かれている金堂内や講堂内は、混んでいなければ少し腰をかけて実物をゆっくり眺めたりできる。
古い建物の匂いがする時が止まったような場所で、国宝とか重文とかの仏像を間近で心ゆくまで。

そうして薄暗い中で大きなものを見上げながら過ごしていると、ふと、なぜ曼陀羅や仏像を作ったのかが本当に腑に落ちたりする。

言葉にすると、物凄く当たり前なのだけれど、これは、皆にわかり易く仏様のいるあの次元を現そうとしていたのだと感じる。
文字が読めない人にも一目で感じとれるように物質化させようとしたのだろうと。
仏教は本当に優しいなあ。神道とか、また違うもんねえ。

実は私は、幼い頃からなんとなく曼荼羅が好きで、一時期は仏画絵師に弟子入りをしていたこともあったのだけれど、描いていた当時は特に思いつきもしなかってんかなあ。


また、弘法大師像の前に座っていたら「今日、私が静かで穏やかでいたことは世の中の役に立っているのだな」と急に思い至ったりする。

ただ静かで穏やかでいることって、どうも非生産的で、なんだか許されないことのように自分は感じていたのだろう。
それは私の少しだけ深い場所にあったであろう想いで、それが、ふと表に出てきて、染み入るようにまた入ってきた。


そう。なんというか、ここにいると、まるで今まで感じてはいたけれど言葉にできないでいたことが言葉になるような感じがする。


その理由をその時は正確には解らなかったのだけれど、素晴らしい像を前にしたからかな、とか、それとも東寺ってなんとなくそーゆー場所なんかな、なんて私は思っていたのだが。

さっき公式サイトのトップページを見てみたら答えのようなものがあった。笑

「空海がどうしても伝えたかった、密教。寺域そのものが、秘密の教えを映し出す巨大な装置です」

ああ、そんな感じ。そのような意図、そのエッセンスを感じとっていたんだろう。東寺という場所自体が、装置。
空海って上手いなあ。それとも密教がすごいんかなあ。


そんなわけで、ここは仏像や空海と、そして自分と語り合いたいタイプの方にはとってもオススメのお寺なのだ。

もっと敏感な方は、護国寺ということの意味や平安京、京都という街など、背景や歴史にあったいろんなものを感じとられるのかもなあ、と思う。その色々は私には計り知れないけれど、どうぞ優しい目で見てね、と思う。
厳しい目で見ると歴史って重かったりもするから。


いつもは非公開の五重塔の1階も今なら覗かせてもらえるよ。

画像2

マジで外から覗き見するスタイルでしたが。
中には四方に向いた如来様と菩薩、そして空海もいらっしゃいました。


ちなみにお土産に買うてきたコレ、美味しかったよん。

画像3

佛手柑の飴ちゃん。いいねえ、祈祷済かあ。
ちなみに基本的に私、飴ちゃん大好き♡


あと、檜の香りの入浴剤。

画像4

原材料は天然素材ぽい

画像5

だしパック形状ですよ

画像6

これがまたとても良い香りなのだけれど、湯船に入れたらほのかすぎるので、私は専ら匂い袋的に使う。

どちらも空海像のある御影堂に置いてありました。


いつも思うのは、空海絡みの場所は大体どこも素敵ってこと。彼、本当に仕事が出来る男だったんだろうなあ笑

そして御多分に洩れず、東寺もかなり良いよ、ってことなんでした☺️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?