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ゆるゆる一人旅のススメ①

去年は、休暇の度に1人で海外旅行をしてみた。それは、まるで修行のようだった。

お正月にバリ島へ行き、GWには7年ぶりのセドナ、7月は初香港、お盆は初ヨーロッパのイギリスへ。安月給でようやった!

私は、そもそも出歩くのがさほど好きでもなく、英語も出来ず、方向音痴。車にも乗れない。
そして残念なことに人とコミュニケーションを取るのも大変に苦手ときている。

なので、旅先でも大して出歩きもせず、雨なんて降った日にゃ、スマホでマンガ読んだり映画を観たりしていて「お前は飛行機に乗って何しに来たんだ?」と自分でもツッコミそうになる時があった。

でも、ええやん。わざわざ無理に外へ出なくても。

ただ、ちょっと来てみたかった、を叶えたっていいではないか。

1日に1個ぐらいのお出かけ理由でも良いし、延々とホテルのプールで昼寝をして過ごしたって誰にも迷惑はかからない。

なので去年のお正月は寒い日本を忘れて、バリ島のウブドで、ただただダラダラと過ごしていた。


古き良きバリの雰囲気があるのんびりとしたホテルで、ルームサービスの朝食が何を頼んでも本当に美味しくて。

なので毎朝、どんなメニューを何時に食べるかについて、ものすごく一生懸命に考えたりして、アホほど呑気であった。

よくよく考えれば、日頃は、決まった休憩時間にランチをしたり、家族と一緒に夕飯を食べたりしている。

そんなことは当たり前だし、それだって勿論いいのだけれど、そこから解き放たれてみると「ああ、たかだか食べることでさえ、小さな頃から、誰かや何かにずっと合わせていたのだな」と知った。それは中々に大きな気づきだった。

でも今回、完全ノープランの1人旅なので、誰に何の気兼ねもいらなかった。そんなこと、もしかして初めてくらいなんじゃないか?


ここで大切なのは「せっかくここまで来たんだから」という理由では行動をしないことだと思う。

もちろん、どうしても行きたい場所へは観光してください。どうしても食べたいものは食べてください。それをやりに来てるのだから。

でも人間というのは、意外に自分が本当はどうしたいのかを解っていないことが多くて、損得で動いてしまっていたりする。

身体にもやりたいかどうかとか、食べたいかどうかとか尋ねていなかったりする。

これをしない為の修行なんである。ゆるいんだか真剣なんだか、もはやよく解らない。


と、まあ、そんな風にとにかく気ままに過ごしていたら、例えば、小さなお子さんがいるような自分の時間がなくてちょっと疲れているお母さんとかがいたりしたら、1週間くらい1人きりでゆるゆるリトリートをしに来れたら良さそうだなあ、なんて、ふと思った。

どんなに何かを愛していようと、疲れる時だってあるかも知れない。
そんな人には本当にオススメである。(全くなければ全然ええで)

そして、もしそんなお母さんに「どうしても行きたい」と頼まれたら、周りの人達は全力でサポートしてあげて欲しい、と思う。


次はどんな風に旅支度をしたのかを書いてみよう。


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