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水質に関する基準について

●「検出されないこと」となっている物質 ・水道法では大腸菌のみが「検出されてはならない」とされている ・その他一般細菌は1mLの検水で形成される集落数100以下 ※ウイルスについての基準はない ●残留塩素(消毒の指標) ・配水管末端の給水栓(蛇口)における保持すべき濃度 →水中に消毒の有効性が残っているか否かの指標 ※塩化物イオン(汚染の指標)とは異なるため注意 →し尿や下水中に多量に含まれているため、汚染の指標となる。特に、突如の増加が汚染指標として意味を持つ。

    • Fishberg濃縮試験と塩化アンモニウム負荷試験

      ●Fishberg濃縮試験 ・水分摂取を制限して一定時間後に尿がどの程度濃縮されたかを見る検査。 ・腎機能を部位別に評価する際、遠位尿細管の水分再吸収能を知ることが出来る。 ➣判定方法は以下の表の通り ●塩化アンモニウム負荷試験 ・遠位尿細管性アシドーシス(Ⅰ型RTA)と近位尿細管性アシドーシス(Ⅱ型RTA)の鑑別の為の検査 ・集合管でのH⁺分泌能力を見る検査 →NH₄Clを経口投与し、体内のアシドーシスを助長させて尿中pHを測定する ➣判定方法 ・Ⅰ型RTAの場合、

      • 脳ヘルニア(後頭蓋窩病変)

        後頭蓋窩病変により後頭蓋窩の圧が極めて高くなると、次の機序で脳ヘルニアが生じる ①後頭蓋窩内容が上に偏位 →小脳虫部が天幕切痕を越えて上方へ偏位し、中脳を背側から圧迫する(上行性テント切痕ヘルニア) ②後頭蓋窩内容が下に偏位 →小脳扁桃が大孔を越えて下方へ偏位し、延髄・上位頸髄を圧迫する(大孔ヘルニア。下行性ヘルニアとは言わない)

        • デング熱について

          【概要】 ・ネッタイシマカ、ヒトスジシマカが媒介 ・潜伏期間は2~7日程度 ・2~7日程度で解熱し、解熱と共に点状出血を来すことが多い ●症状 ・発熱、白血球減少、血小板減少 ・嘔気 ・肝機能障害 ・皮疹、骨関節痛 *既往にデング熱がある人が異なる血清型のデング熱に感染するとデング出血熱となり、出血傾向、ショック、多臓器不全となり致死的となる場合がある。 ●治療:対症療法 ・特効薬やワクチンはない ・解熱薬:アセトアミノフェンを使用 ※NSAIDはインフルエンザやHI

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