Fishberg濃縮試験と塩化アンモニウム負荷試験

●Fishberg濃縮試験
・水分摂取を制限して一定時間後に尿がどの程度濃縮されたかを見る検査。
・腎機能を部位別に評価する際、遠位尿細管の水分再吸収能を知ることが出来る。

➣判定方法は以下の表の通り

●塩化アンモニウム負荷試験
・遠位尿細管性アシドーシス(Ⅰ型RTA)と近位尿細管性アシドーシス(Ⅱ型RTA)の鑑別の為の検査

・集合管でのH⁺分泌能力を見る検査
→NH₄Clを経口投与し、体内のアシドーシスを助長させて尿中pHを測定する

➣判定方法
・Ⅰ型RTAの場合、集合管のH⁺分泌障害があるため、尿中にH⁺を排泄できない。よって尿中pHはあまり低下しない。(5.5以上)

・Ⅱ型RTAの場合、集合管のH⁺分泌能は正常であるため、尿中にH⁺が排泄され、尿中pHは低下する。(5.5以下)


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