見出し画像

ただの私は最高さ

こちら読みました。

3人の若者と著者の岸見さんとの会話形式で話が進みます。

コロナ禍、対人問題、気候変動。
様々な問題に悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
かくいう僕も、日々些細なことで悩んでおります。


「あなたには何ができますか?」

そういった質問はよく聞かれます。
実際に誰かに質問されることはなくとも、そういう態度や姿勢で物事を判断されることは多いように思います。

本の中には、

「何かを持っているから」「何かをしたから」「何かができるから」、自分に価値があるという考え方から脱却しないといけません。
生きているだけで価値があります。
ーーー
ただ生きていることで、誰もが価値があります。

とあります。

持ち物や実績、できること。
そういったことで自分の価値を考えると、無力感に包まれてしまいそうになる自分がいます。
何も持っていない、何も成し遂げていない、何もできない。
何もない自分に悲嘆してしまう。

けれど、生きている、それだけで価値があるのです。
岸見さんも言うように、僕も心の底からそう思います。


そもそも、「人の価値」というものは特に考える必要もないのかな、という気がします。
価値があるとかないとか、価値が高いとか低いとか、そういうことには誰かの判断基準があるわけです。
判断基準とか解釈は人によって異なるので、そこに振り回されることは無くてもいいのかなと思います。
もちろん自分自身で作り上げている判断基準に振り回される必要もないです。


そうは言っても、何もない自分に悲嘆してしまうことや、こんな自分でも人の役に立ちたいと願うことはあります。

「ただ生きているだけで、価値がある。」
まずは自分自身、そう感じながら生きてみることから始めたいと僕は思います。
そしてそれは、他者との関わり方へ繋がっているのだと思います。

ただの私は最高さ。
そして、ただのあなたも最高。
生きているだけで価値があり、それを喜ぶ人が必ずいる。

何もない自分や役に立ちたいと願う小さな自分を悲嘆するより、生きていることに喜びを感じて、笑って過ごしていこうと思います。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?