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怠惰な多忙を振り払え

「1年が早い、1日が早い、とにかく早い」
最近年齢を重ねて感じることだ。
知り合いのお子さんは最近生まれて、2、3歳ぐらいの
感覚だったのが何と小学6年生なんてことも聞いてびっくりしたり。

高校生のときの部活のない休みの日なんて、時間が有り余っていて
とにかく長く感じたものだ。

年齢を経ての時間の経過が早くなる理由


なんで年齢を経るとこうなるのか。
すでに心理学者が200年前に説明を試みていた。

ジャネーの法則というらしい。
時間の経過の早さは、年齢に比例して加速するというもの。

5歳のときは、誕生日プレゼントでもらった電車のおもちゃですら新鮮で、
周りがお祝いしてくれるのも、とても新鮮に見える。物事への新しい出会いがたくさんある。

37歳になると、当然ながら誕生日も変わり映えすることはないし、それなりに新しいことを経験してきているから時間感覚が変わってくるのだろう。
日常の繰り返しで、あっと言う間に月日が経過していたなんて
感じた人もいらっしゃるのではないだろうか。

日常に没頭している間はいい。
ただこんなことはないどうか。

できる人にありがちな「アクティブ・ノンアクション」


忙しくて、それなりに充実感もある。家に帰れば家族が待っている。
十分に満たされているはずなのに、どこかに空しさを感じている。
こういう人は、アクティブ・ノンアクションという状態に陥っている
可能性がある。

これを哲学者のセネカは、「怠惰な多忙」と表現している。

「多忙な人間は何事も十分に成し遂げることはできない。多忙な人が『よく生きる』ことは稀である」

またたいていの人が感じているであろう「それなりの充実感」というのが
厄介だ。
毎日を忙しく過ごしていたとしても、あなたの「それなり」が人生にとって
本当に大事なことか、次につながっているかは振り返る機会を持ってほしい。

気がつくと、キャリアのピークを通りすぎ、あとになって振り返ったら、
なにも残らないなんてことになりかねない。
大企業で仕事に没頭し、家庭を顧みず定年を迎えたサラリーマンが何もやることがなく、家族にもかまってもらえず孤立するような末路も待っているかもしれない。

多忙な自分に満足していないか。
好奇心を持って新しいことにチャレンジしていくものはないか。
常にアンテナを貼っていこう。

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