「時間がない」と言っている人の末路
「やってみたいんですけど、時間がなくて・・・」
「そのイベント興味があるのですが、時間がなくて」
「提出が遅れてすいませんでした。なかなか時間が取れなくて」
すべての人に与えられている時間は平等である。
1日24時間である。
これはどんな超能力者でも高いIQを持ち合わせている方でも
変えることはできない。
筆者は健康経営コンサルタントとして、同時並行で多数の案件、
タスクを進めている。
最近はこのコロナ禍を経て、時間外労働に対する考え方も大きく変わった。
長時間労働=勤勉と称えるような価値観はとっくに終わって、限られた時間の中で最大限のパフォーマンスが発揮できるかどうかが問われている。
時間を有効に使って、人生を充実させるヒントについて考えてみた。
もう少しリアルに感じてみよう。
毎日あなたの銀行口座に86,400円が振り込まれる。
もちろんあなたの口座に入金されたお金だ。
自由に使っていい。
その代わり、そのお金はその日のうちに使い切らなければならない。
さぁ何につかおうか。
おわかりいただけただろうか。
そう1日を秒数に換算したのが、86,400円というわけである。
これを見ると、時間がいかに大事かリアルに感じることができる。
やらないことを決めていますか
この人は、やることの優先順位を決めているのか。
そう疑わざるを得ない場面がある。
前例にならって、顧客が求めていない資料作成に夢中になりすぎてないか。
自己満足な時間の使い方をしていないか。
自分の余暇に時間を使うのはもちろん自己満足で構わない。
ただ相手のいるビジネスの場面ではそうはいかない。
限られた時間の中で、最大の成果をださなければならない。
では優先順位をつけられない人はどうしたらいいのか。
スケールテクニックを習慣化せよ
優先順位づけができない人は、所要時間やそのタスクにかかる見込みを
立てることができない。
オンライン商談に向けての準備をするとして、イメージしてみよう。
① 提案書を作成する
② クライアントや関係者にWEB会議のURLを事前に送る
③ 事前に問い合わせ頂いた確認事項を、社内の人間に確認する
このタスクで一番時間がかかるのはどれか。
答えはこれだけではわからない。
①は既存のサービスを提案するなら、過去の提案資料が流用できるかもしれないからものの10分で終わるかもしれない。
②は使い慣れているプラットフォームなら問題ないが、使ったことのないクライアント指定のものの場合、入念なリハーサルや事前のデモが必須になる。
③ も、その答えを知っている社内の人間が誰か特定できていないと時間はかかるし、自分で調べなければ答えがでないケースもあるだろう。
このようにどれくらいの負荷がかかるタスクなのか。
タスクを書き出しても、不確定な要素があとから判明することもある。
常に頭を働かせて、タスクに対する時間的な負荷や精神的な負荷を見積もるスキルが必須である。
このスケールテクニックを日常に取り入れると、あなたのパフォーマンスは
劇的に変わるはずだ。
はじめはうまくいかなくとも、見積もった負荷と実際の負荷のギャップを記録しておけば間違いなく時間の使い方が変わってくるだろう。
時間の密度を高める方法~環境を買え~
先程も言ったとおり、時間の前では誰でも平等だ。
しかし時間の密度を高める方法がある。
それはお金を投資することで実現できる。
東京在住の筆者は、埼玉県や神奈川県に住む友人の家にあそびにいくときは、JRの東海道線に乗る。
ここにはグリーン車という座席があって、追加料金を払えば個別のシートでゆっくり向かうことができる。読書や文章を集中して書くことができる。
混雑した車内の中で立ちっぱなしでスマホさえ確認できない状況で、90分過ごすよりも有意義な時間を過ごせるのだ。
確かに、追加料金がかかるものだが「集中できる環境」を買ったと思えば、いいお金の使い方をしたということになるだろう。
他にも「環境を買う」ことで、時間の密度を上げる方法はたくさんあるだろう。
このリモートワークが進む中で快適に集中できる自宅用のデスクを買うなんているのもそれにあたるだろう。
その環境が時間の密度をあげ、価格以上のパフォーマンスをもたらせるなら「時間がない」というつぶやきは減るのではないか。
「時間がない」と言っている人の末路は、衰退である。
時間を何に使っているのか、可処分時間はどれくらいかかるのか。
これからますます我々の働く環境が激変していくなかで、思考停止し振り返ることすらしない。
極めてリスクが高いと言わざるを得ない。
1日の最後に、今日はどのようなことに時間を費やしたか振り返ってみるといい。
きっと明日から変わるはずだ。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。 みなさんが生き生き健康に働けるためのメッセージを発信していきます。 ぜひサポート、よろしくお願いします。