後の祭りにならないためのお客様相談室
破れた箇所が笑っているように見えなくもないですが、あんまり笑えない話です。
先日、某ネットで申し込むタイプのクリーニングサービスをはじめて利用したのですが、一着のシャツの首が崩壊して返ってきました。(僕が作ったシャツではなく、以前から持っているオーダーシャツ屋さんのもの)
他のジャケットやパンツを出して袋を外したりしていたら、箱の一番底にグチャっと倒れている服があるではないですか。
はて?
ゆっくり取り出すと、みるも無残な状態のシャツが出てきたわけです。
伝票を見るとひとこと
「返品」
あ゛ぁん?
ビリビリに破いといてしれっと返品?
それなら送る前にひとこと連絡くれるとか、やり方があるだろうに晒すぞ!!!!
…という気持ちを抑えて事業者名を出さずに、心を鎮めながら書いています。。
知人を通じて別のクリーニング屋さんに意見をもらったところ
「破れる箇所としては珍しい部分で、自動プレスの工程で何かが引っかかったのではないか。ただ、濡れた状態のものを一気に高温で仕上げるシャツでは事故の可能性も他のアイテムよりある。」
とのこと。
まあ、そこは理解します。
問題はその後のやりとりです。
お客様相談室に問い合わせると、発送前に破れはなかったんですよね?という主旨の質問、今の状態を知るための画像催促があり、、
あれ?疑ってる?
言われた通りに画像を送って回答を待つこと約一週間。
「到着時にはすでに画像の状態だった(破れていた)と報告を受けています」
あ゛ぁん?
わざわざビリビリに破れたシャツを「最後の供養にね…綺麗にしてもらおうと思いまして。」ってんなわけねぇだろ晒すぞ!!!!
…という気持ちを抑えて事業者名を出さずに、心を鎮めながら書いています。。
事故が起きてしまったその後が大事
シャツが破れた時点で、そのシャツについてはもう諦めています。
やってしまった事業者も故意ではないと思うので、すぐに「事故でした」と申告してくださればよかったんだと思います。
仮に、最悪弁償になったとしても1万円〜2万円です。
でも、事故に向き合わない不誠実な対応というのは、それ以上の損害をもたらすと思います。
仮に僕がSNSに事業者名を公開してこの内容を投稿したら、今までそこを使って問題なかった人も
「じゃあシャツは出すのやめておこうかな…」
「検討してたけどやめとこうかな…」
と思うかもしれません。
その損失は2万円どころではないと思います。
信頼は、一度切り崩したらもう戻ってこない。後の祭りです。
自分でもシャツを届ける仕事をしているので、自戒を込めて書きましたが、思わぬ形でお客様との誠実な関係について考えさせられました。
オーダーという業態を選んだ時点で「無駄なものを作らない」が頭にありました。これまでもこれからも、ちゃんと袖を通して着倒してもらえるシャツ作りを続けていきたいと思います。