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バセドウ病から甲状腺乳頭癌になりました①

タイトルの通り、バセドウ病の定期検査に行ったら甲状腺がんと診断されて、無事手術入院が終わったので、忘れないうちに記事にしておこうと思います

1. バセドウ病の診断から寛解まで

私は5年前、大学4年生の7月頃(当時21歳)のときに甲状腺機能亢進症(通称バセドウ病)になりました。芸能人では歌手の絢香さんが有名だと思います。この頃、滅多に風邪をひかず、インフルエンザにもなったことない自分ですが、「なんとなく調子悪い」日々が半年程続いていました。病院に掛かることになったきっかけは、大学の研究室で、教授や同期と1時間以上立ったまま、ホワイトボードで議論していたときに立っていられなくなって、「これはおかしい」と思ったからです。

具体的にどう調子悪かったか
・12月~2月という真冬にも関わらず、常に暑くてコートを着ないでパーカー一枚で過ごす
・フットサルで5分間のミニゲームが走り切れない
・ずっとお腹がすいていて一日5食とか、一度にカップラーメン2個とか食べているのに太らない

バセドウ病に関する詳細はこちらへ

身体に異変を感じて、近所の総合病院へ。何科かは忘れました。病院の受付で症状を話して、血圧を測るよう促されました。その結果をみてびっくりしたことを覚えています。何もしていないのに脈拍が140オーバー、そして高血圧。脈拍の正常値は60~100、運動時で130以上らしいので、自分の身体は常に運動している状態。

そして、診察に行くと、首元の甲状腺と眼球をチェック。
「ほぼ間違いなくバセドウ病です。血液検査と薬を出しておきますね。血液検査の結果が出るのに1週間かかるので、また来てください。それから、専門病院への紹介状を書いておきます。」

処方された薬はメルカゾール1回3錠(1日9錠)、専門病院とは関東では有名な表参道にある伊藤病院です。通院できる範囲の患者さんのほとんどがここに来ているのではないでしょうか。

伊藤病院での初診日は、血液検査の他にいくつか検査をした後に診察待ちだったような気がします。伊藤病院は待ち時間がかなり長いので、初めて行く方は覚悟したほうがいいです。血液検査の結果が出るまでの1時間+1~2時間なので、来院して血液検査が終わったら2~3時間待ちます。周囲は表参道なので、余裕で時間は潰せますが。ちなみに、自分の診察時間の目安は携帯で確認できます。初診日の診察代は2万円ぐらいあった気がするので、お金も準備したほうがいいです。診察内容は1回目は細かく聞かれますが、2回目からは血液検査の結果と口頭で「お変わりないですか」という確認だけで終わるので、毎回3~5分程度で終わります。

伊藤病院には、今年引っ越すまでの約5年間お世話になりました。私は半年ほどで薬を飲まなくなり、診断されてから2年ぐらいで寛解を告げられた気がします。寛解になってからは、1年に1度の血液検査のみ。

次の検査は2020年8月でしたが、私は6月には大阪へ引っ越さなければならず、大阪の病院を探して紹介状を書いてもらいました。このタイミングで転院したから、癌が見つかったのかもしれません。

2. 転院先探し

大阪で病院を探すにあたって、自分は下記のことを重視しました。
・日本甲状腺学会の認定専門医がいる
・規模が小さいクリニック

伊藤病院では待ち時間が長い割に診察時間は短く、流れ作業的な印象を受けてしまっていたので、規模が小さければ待ち時間は短縮され、病院に対してマイナスな印象を持たなくて済むと思ったからです。

認定専門医については下記のサイトから調べました。

この中から、通院できそうな某クリニックへ。年に一度しか通院する気がなかなったので、記載のクリニックのHPを見て、フィーリングで決めました。

3. 甲状腺乳頭癌と診断

某クリニックを訪れたのは、7月31日。本来の検査日は8月ですが、自分は7月末で社会保険の有効期限が切れ、8月から国民健康保険に切り替わるため、社会保険が使えるうちにと思い、この日に行きました。いつから国保が使えるのか、このときは把握していなかったのもあります。

紹介状はあるものの、初診なので血液検査とエコー検査を実施。診察では

TSHが高いが1年前も同じなので問題ないでしょう。エコーではしこりのようなものがみえますが、血液検査の結果が全て揃ってから考えましょう。10日後ぐらいに来てください。」

「へー」って思いながら診察室を後にして、待合室にいたら、看護師さんに

「時間が大丈夫でしたら追加検査をお願いします。」

この追加検査は、細胞診検査といって、しこりの部分に針を刺して細胞を採取するものとのこと。『針を刺す』と言われて、かなり痛かったらどうしようと動揺しましたが、全く痛くなくすぐ終わりました。

この細胞を取ったあとに再度診察室に呼ばれて、今度は院長先生が対応してくれました。

ほぼ90%の確立で甲状腺乳頭癌です。薬は効かないので、手術をする必要があります。手術ができる関西の病院リストです。これ以外でも希望の病院があれば紹介状を書きます。また一週間後に来てください。」

この日は、「血液検査だけして、また年一で来よー」なんて甘い考えでいたので、帰りはかなり動揺していました。『乳頭癌 死亡率』とか『乳頭癌 後遺症』とか調べました。調べたら、そんな重いものではなく、45歳未満の5年生存率が99%で、数時間後には「あっ全然大丈夫なやつ」ってなりました。

4. 手術をする病院の決定

頭頸部外科で働く看護師の友人に入院前、入院中、退院後の患者さんのスケージュールや状態を確認したり、甲状腺がんの手術方法について調べたりして決めています。自分の場合、実家は北関東、一番通院していたのは伊藤病院、現在の生活圏は大阪と、手術する病院を関東にするか関西にするか考えることから始まりました。そして、実家とは疎遠であるため距離を置きたいこと、退院後もフォローしていく必要があることから、関西の病院にすることにしました。

病院からもらったリストと甲状腺がんについて調べて、隅病院大阪警察病院に絞りました。

隅病院は関西の伊藤病院のような立ち位置の病院で、今の家からは少し遠いですが、完全個室、タオル類含めて全てレンタル可携帯電話使用可という入院中のメリット。

大阪警察病院は、入院中の生活は分からなかったものの、内視鏡手術で手術痕を小さくできること、形成外科と連携して手術痕のケアをしていることが公式HPにありました。

約1週間~10日間休むとなると、個室で研究したり、一人で過ごしたりしたい。手術痕も小さくしたい。と、色々考えた結果、手術痕を考えて大阪警察病院にしました。甲状腺がんは鎖骨の上を切るので、首が広い服が好きな自分にとっては手術痕を小さくすることの方が大切だなと。もしかしたら隅病院でもできたかもしれないし、他の病院でもできるかもしれないので、そのあたりは検索してください。

5. 診断されてから2回目の診察

甲状腺乳頭癌と告げられてから、一週間後、再度某クリニックを訪れました。診察では、細胞診検査の結果から乳頭癌であることは間違いないことを告げられました。そして、帰りに、クリニック経由で大阪警察病院の予約紹介状細胞のプレパラートを受け取ります。大阪警察病院の乳腺内分泌科の甲状腺は水曜日しか診察をしていないようで、自分が予約できたのは8月最終週の水曜日10時からでした。通院するときは、必ず水曜日になるので、水曜日に休めない人は大阪警察病院は難しいかもしれません。細胞のプレパラートは、後日クリニックへ患者が返しに行きます。

次回の記事

大阪警察病院での診察について次の記事に頑張って書きます。入院のことや手術諸々について知りたいことがあれば、気軽にコメントしてください。入院中や術後についてはもっと先になると思うので。

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