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私が摂食障害から脱出したきっかけ

6年間、どれほど足掻いても頑張ってもやめられなかった過食嘔吐が減ったのは
次の事がきっかけだったと思います。


・「就職先が体力勝負の仕事だった」


既に転職しましたが、最初の仕事は土方の営業でした。
体力勝負の仕事のため、過食嘔吐をすると体力オーバーで次の日の仕事がままならなくなってしまう。体力を保つために食べざるを得なかったり、帰ってきても体力が持たず、過食せずにすぐに寝てしまったり。
このような状況が続いた結果、自然と過食の回数が減っていきました。休日は相変わらず過食嘔吐に明け暮れる日々でしたが…。


・「他に没頭できる趣味ができた」

中学時代に没頭していた趣味を、また始めることにしました(具体的には吹奏楽です)。
楽器を買って一般団体に属したら、思った以上にとっても楽しくて、前向きになることが増えていきました。

また、同時に家計管理に目覚め、貯金するのが楽しくなりました。それで過食にかけるお金がぐんぐん減り、1年後には全く過食をしなくなっていました。


・「依存対象が、食から性に変わった」


ある程度過食嘔吐が減ってきたころ、マッチングアプリを使ってひたすら異性と寝た時期がありました。

「こんな容姿でも抱いてもらえるなら、穴としての価値くらいはあるんだ」

そう思えると承認欲求が満たされ、それを求めて一心にセックスしていたなぁと思います。

今思えばこれは過食嘔吐が解決したわけではなく、過食嘔吐の代替行為としてセックスがすり替わった形。
あまりよろしくないですね。

一種の依存なので、これによる弊害は沢山ありました。

完全に黒歴史ですし、おすすめは絶対にしませんが、過食嘔吐から脱するための良い影響はいくつかあったと思います。

・飲んでからセックスするため、誰かと食事をすることに抵抗がなくなっていったこと(会食恐怖の低減)。
・たくさん話をするため、コミュ障が少し改善されたこと。
・コミュ障が改善されたことで、自己肯定感が少なからず上がったこと。

この期間を経て、生きやすくなった部分は少なからずあったと思います。



・「ストレスとなる環境を排除した」

過食嘔吐が習慣ではなくなったころに、土方の営業を辞めて、転職しました。
転職が成功し、今は自分に合った環境で働けています。
この時から約10か月間、
一度も過食をしていません。


・「容姿コンプレックスが少し薄れた」

私が摂食障害になる大きな要因だった容姿コンプレックス。
正直これを克服しようと思うとまだまだ時間がかかりそうです。

今でも自分の容姿は大っ嫌いですが、「他人は自分が思っているより自分のことを見ていない」と気づいたり、ある程度体重が増減しても気にしなくなったり、セックスをすることで「抱けないほどの容姿ではないんだな」と思えたり、少しずつ開き直れる時間が増えていったことで、以前ほど気にする時間が減っていった気がします。


・「信用できる恋人ができた」

腹の底から話せる恋人ができたタイミングで、私の精神状態はかなり安定してきました。
男性との関係においては、
「セックスできなければ自分に価値はない」と思っていましたが、生理中でも毎月会って楽しそうにしてくれる彼と一緒にいることで、セックスなしでも自分を肯定できるようになっていきました。



まとめると…

1、過食に目を向けない時間が増えていったこと
2、ストレスになる環境を排除したこと
3、承認欲求が満たされたこと
4、容姿コンプレックスが薄れたこと
5、自己肯定感が少し上がったこと

この5点が、摂食障害から脱出できた主なきっかけなのかなと思っています。


どれも努力だけで得られる結果ではないので
運がよかったのだとも感じています。

努力だけで治せる病ではないと感じたので、生き急がず、自分を責めないでください。



これは完全に持論ですが、

摂食障害から脱出できるタイミングは十人十色だと思っています。

こうすれば治る!という方程式があれば一番いいのですが、私も万人に共通するそれは見つけられていません。


摂食障害になるのには少なからず理由があると思います。

その時の自分に必要なものを、摂食障害というあまり適切でない方法で埋めようとして、負のループにはまってしまった。

その自分が欲していたものをもっと適切な方法で埋めてあげられたらいいのですが

難しくて途方にくれちゃいますよね。


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