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本のこと

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2021年10月の記事一覧

徒然草のリズムで

徒然草のリズムで

「仁和寺にある法師、年寄るまで、石清水を拝まざりければ、心うく覚えて…」

「神奈月のころ、栗栖野という所を過ぎて、ある山里にたづね入ることはべりしに…」

「高名の木登りといひしをのこ、人を掟てて、高き木に登せて梢を切らせしに…」

昔から吉田兼好の『徒然草』が好きで、少し前に読書会の課題図書として皆で読みました。

初めて『徒然草』を読んだのは国語の授業のときでした。軽妙な語りのリズムと鋭い視

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