筒井康隆の「旅のラゴス」を読んだ。最初に読んだのは10年ほど前、社会人になってしばらくの頃だったが、改めて読み直してのレビューを残しておく。 ストーリーは、ある文…
村上春樹の「海辺のカフカ」を読んだ。読了後は、良い感情と悪い感情が入り混じった感覚がある。 物語の最初は特に何事も起きないが、家出する「僕」とどう繋がるか分か…
hollyetty
2023年6月23日 13:07
筒井康隆の「旅のラゴス」を読んだ。最初に読んだのは10年ほど前、社会人になってしばらくの頃だったが、改めて読み直してのレビューを残しておく。ストーリーは、ある文明社会が一度滅んで、ラゴスが残された書物から再び社会を発展させるという、漫画のDr. Stone のような話である。80年台のSF作品であるが、瞬間移動の表現方法が興味深い。単に別の場所に意識を集中させて移動することは誰でも思いつ
2023年6月6日 22:17
村上春樹の「海辺のカフカ」を読んだ。読了後は、良い感情と悪い感情が入り混じった感覚がある。 物語の最初は特に何事も起きないが、家出する「僕」とどう繋がるか分からない人物が徐々に距離を詰めてきて、どんどん読み進めたくなった。一番好感を持ったのはナカタさんだ。猫と話せて、黙々と家具作りをしていた姿が印象的で、そのまま平和に過ごしてほしいと思うけれど、主人公の「僕」と佐伯さんに関わる方向に進んでし