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ご質問への回答(5月19日分)


本日もzoomオンライン

「はじめての東洋医学講座⑥病証(総論)」にご参加いただきまして

ありがとうございました。


毎回うっかりがありましてごめんなさい。

本日ひとつ目のうっかりは

画面を共有していると待機室でお待ちいただいていることに気づかず

ずいぶん長いことお待たせしてしまっておりました。。。

ごめんなさい。


9時ぴったりに始めてしまいますので

できるだけ9時までのご入室お願いいたします♡


繋がりにくかったりして難しい場合もあると思います。

わたしもzoomの設定を変えてみました。

ご入室に気がつけるように今後も気をつけます。


そしてふた目のうっかりで

ご質問をスルーしてしまっていました!

自分でもびっくりです。本当にごめんなさい。

ここでお答えさせていただきます。


*長分です。


ご質問はこちらでした。

「左半身の不調。

左半身は副交感神経と関連していると聞きましたが、どのような調整方法がありますか?

また目の重さを取るツボを教えていただきたいです。よろしくお願い致します。」


まずひとつめ。

左半身だけに不調があるという場合

病院に行っても「よくわかりません。」で終わってしまう事が多いと思います。

西洋医学的に考えてみると

例えば血管であれば筋肉が張っていて、もしくは弾力がなくなってしまって

血管が筋肉に挟まれて血流が悪くなっている可能性があります。

筋肉と神経と血管は走行がとても近いため

血管や神経が一緒に挟まれて苦しい状態が続くと不調を感じることもあります。

生まれつきのものか筋肉の弾力のせいか分かりませんが

どちらにしても鍼灸やマッサージで筋肉を緩めることで

挟まれていた血管や神経が活動しやすい位置に戻る事ができると

症状が解消する事があります。


この場合は左右触れてみた場合

不調のある左側が右に比べて冷たくなっているはずです。


神経だけで考えますと

基本的に脳から降りてきた神経(中枢神経)は脊柱(背骨)を通って

それが左右の手足に向かいます(末梢神経)。

画像1


↑左側の人の図ですね。(画像はお借りしました)

どこかで神経が遮断されていたりすると

その先が感覚が薄くなったり痺れたりという症状が出る事があります。

この場合は一度病院で精密検査を受けてみないと分かりません。


怪我や交通事故などの過去もなく

日常生活で気がついたらなっていたという場合ですと

例えばいつも重たい荷物を左右どちらか一方に持つクセがあるとか

聞き手が右だったら右の方は程良く動かしているけれど

左は使わなさすぎて滞っているとも考えられます。

まれに

左側に嫌いな人が常にいるとか、嫌だと思っているものがある、なんてこともあります。

会社で配置換えがあってデスクを移ったら治っちゃった方もいらっしゃいます。


東洋医学的に考えますと

左=陽

右=陰なので

陰陽のバランスが崩れているのかな?という予測ができます。

また陽は動く、温かい、という性質があります。

左側の陽のエネルギーが不足しているとも考えられます。


右の流れはいいのに左は流れていない。

それならばまず気を流してみようということで

右側から刺激を与えて行きます。


私だったら右の足先からさすり上げて行って

お腹、脇、胸、肩首を通って顔、耳、頭。

頭のてっぺんから左側へ気を下ろして行きます。

左側の頭、耳、顔、首かたを通って胸、脇、お腹、太ももを通って

足先までさすり下ろします。


ツボが良ければ、

太衝


(画像はお借りしています)

右の太衝を刺激

右側をさすり上げて百会かつむじを通り

左側をさすり下ろす

左の太衝を刺激


これをご自分の手の届く範囲で

「気持ちいい」強さと速さで何周か繰り返してみます。

右から左に大きな円を描くようなイメージで

めぐっている感じを意識しながら行うのがおすすめです。


やってみてすぐに変化が起こる方と

全然変化がない方もいらっしゃいます。

まずはチャレンジしてみてどう感じるか、変化があるか試してみてください。


ご自宅でできる方法としましては

全身浴でかなり気のめぐりは良くなります。

また、さすったりツボを押したりだけでは刺激量が足りないと感じる場合は

お灸やホットパックなどで温めるといいでしょう。


その際も左側だけ温めるより

気の通っている調子の良い右側から始めて

左に流してあげる感じですと巡りやすいと思います。


「左半身は副交感神経と関連している」ということですが

解剖学的、生理学的には交感神経節、副交感神経節は左右対象に出ています。

画像4

(画像はお借りしています)

*この図は右側に赤い線が伸びていますが、分かりやすく一方だけに出ているだけで、左右対象に出ています。


また、自律神経免疫療法の安保ー福田理論の見解では

この療法を発見した当初は、左半身は副交感神経と関連していると考えられていましたが

臨床を重ねていくうちにそれは間違っていたことに気がつかれたとの事で訂正されています。

私の勉強不足の可能性もありますので、もし良かったら詳しくお伺いしたいです♡


東洋医学的に見ますと、一部分だけ取り出して見てみるなら

左=陽=交感神経と関係していると考えられます。

緊張状態が長く続いていてメーターが振り切れてしまって左側が不調?とも考えられます。

ただ、あくまでもこれは頭の中で考えるとこうであって

実際にお会いして拝見すると全然違ったということもあります。


可能性のお話はいくらでもできるのですが

今挙げたいくつかの考えでなんとなくこれかも?という直感が働くものがあれば

それから試していただけるといいかなと思います。


そしてふたつめのご質問。

「目の重さを取るツボ」に移ります。

まず目が重たくなる原因に思い当たることはありますか?

目の使いすぎ、元々視力が悪いなど色々あると思います。

とりあえず手取り早く目の重さを取りたければ

レンジでチンするアイマスクで少し楽になります。

目の周りには目に関するツボが点在しています。


また、風池というツボの経絡は胆経と言って肝と表裏関係にあります。

胆経は目を通りますので

アイマスクを首(風池)に当ててみてもいいでしょう。

風池

(画像はお借りしています)

春の五臓は肝、筋、目に影響を与える季節でもあります。

今日最後の方にお伝えしたような

肝臓を温めたりさする事で目の症状の改善も期待できます。


先ほども出てきました太衝というツボは

肝の原穴と言い、肝の気が集まる大切なツボです。

肝臓や目のケア、筋肉、腱のケアにも使えるツボです。


お食事に関して言えば

肝は血を作るところなので

もしかしたら血虚なのかな?という予測を立てますと

肝血を補う赤身のお肉やお魚、鉄分が豊富なほうれん草、

赤い色の食べ物を摂ることを心がけてみてもいいでしょう。


どうしてもご自分で押せるツボとなると

位置が分かりやすく、同じようなツボをご紹介する事が多くなってしまいます。

ですがよく登場するツボというのは

それだけ応用範囲の広い有効なツボだとも考えられます。


まだまだ肌寒い日が続きますが

一応季節は春なので

肝・胆のツボを押す事で

この季節特有の不調の改善にもつながるかと思います。

お役に立てますように。


長文を最後までお読みいただきありがとうございました❤︎

またお会いできますように✨

Holistic Garden 川添 謡


鍼灸マッサージsalon Holistic Gardenを運営する川添謡によるホリスティックな暮らし方のご紹介です。 一緒にホリスティックな毎日、満喫しましょう♪