【Alternative / Emo】ハードコア、エモ、ヒップホップから受けた影響を、他には無い解釈で再構築することを目指したような面白さを感じる。そんな個性溢れるオルタナティブ・ロック「この最新バンドがすごい！」 vol. 189（2024.8.7）DOGRUN FANCLUB、evony

2024年8月7日 17:12

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「"流行が3年遅れてやってくる"田舎から飛び出すオリジナリティ溢れる音楽を、ぜひ轟音で」
そんなキャッチコピーを持つ山口発の社会人バンド。2018年の結成。最近遂に1stアルバムがリリースされました。

一曲目から聴いたことありそうで無い感じ。
激情ハードコア、メタルコア、ミクスチャーロックを
解体&再結合、まるで魔改造のような強引な超展開、超テクニカル、激烈な轟音です。

ハードコア、エモ、ヒップホップから受けた影響を、
他には無い解釈で再構築することを目指したような面白さを感じる。
そんな個性溢れるオルタナティブ・ロックです。

「東京(feat.zzz) 」は、あからさまにヒップホップ/ラップからの影響に比重を寄せた楽曲。
「オルタナティブ・ロックとラップの聴いたことのない両立」
それもこのバンドの命題に感じます。

そしてなんといってもこのバンドの魅力は歌詞の強さでしょう！
自虐とユーモアを交じえたような語り口で綴られるバンド愛、オルタナ愛。社会人、大人になってもバンドを続ける哀愁と喜び、プライド、世間とのギャップ。
色んな感情が詰まりに詰まってる。感動があります。

個人的に屈指の名曲だと思うのが、「STILL TUNING GUY」

2ちゃんねるの有名な「初カキコ…ども…」のコピペから着想を得たという。
あの有名なコピペをなぞる様に歌詞は進んでいく。

中学生の頃に好きになったものを未だに好きな自分。
そんな自分に呆れてるし、愛おしくもある。
そんな感情が見事に封じ込まれてるような歌詞なんです。

全てのまだ厨二から抜け出せない人。
バンドを、音楽を辞められない人。
あのコピペが憎めない人。
そんな人たちは絶対聴いてみてほしい名曲です。

あとこのバンドからは地方都市の社会人バンドである事への覚悟とプライドを感じるんですよね。
自分たちの歌を「日常の残滓(のこりかす)」と皮肉混じりに名付けるセンスが最高な「日常の残滓」という曲。

「仕事の合間にバンドするオレと、バンドの合間にバイトする君。どっちが偉い？愚問of愚問。どっちも偉いし最高なんだが」という歌詞に特にグッときました。

2019年結成、千葉拠点のオルタナ/エモーショナル・ギターロックバンド。
high jumpmbster からバンド名を改名して、シングルがリリースされました！
凄くパンチのある三曲入り。

Eオープニングトラックとなる「22」が抜群です。
あえてこういう言い方をさせてもらえるなら、
ストレイテナー、エルレガーデンmeets エモリバイバルと言いたくなるような良い曲！

イントロのtwinkleなギターフレーズから好きな人はガッツポーズでしょう。
そして甘酸っぱいハイトーンボイス。サビで爆発するキャッチーさ！

エモ/ポップパンクを昇華し、
青春のセンチメンタル、未来への希望を感じさせる歌詞と、即効性抜群の突き抜けるグッドメロディーを持つ。期待のロックバンドの登場です。

bachoや裸体、cinema staffを影響源に挙げるあたり、
きっとライブハウス育ちなんだろうな。
そんなところも信用出来ますよね。

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