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知られざる中国インディーバンドのクオリティーが超すごい。


これまで、インドネシア編タイ編台湾編とアジアのバンドを紹介してきましたが今回は中国編です!

今回は武漢のChinese Footballと厦門のThe White Tulips
そして、その二組に関わる四つのレーベルのバンドを紹介します。


プレイリストも作ったのでぜひフォローしてください!




Chinense Football

最初に紹介するのは武漢のバンドChinese Footballです。
過去に来日ツアーもしているので特にエモ、インディーロックが好きな方はご存知なのではないでしょうか。
実はこの後に紹介するバンドも、全てこのChinense Footballのメンバーであるジョハから直接教えてもらったバンドばかりです。

Chinense Footballは2011年結成。
地元である武漢のレーベル Wild Records 野生唱片からリリースしています。
Wild Records 野生唱片はかなり良質なエモ、インディーポップバンドばかりリリースしているのでこのレーベルから掘っていくのもお勧めです!
ちなみにChinense Footballのジョハはこのレーベルで働いているらしいです。

バンド名はAmerican Football のパロディーですが、そのサウンドは本格的で、名曲「守门员」のMVを初めて見た時は衝撃を受けました。
中国のバンドを全然知らなかったので「こんなバンド中国に居るんだ!」って感じで。
「守门员」のMVの概要欄にはインフルエンスとして
 Fugazi ,Envy , Mineral , Jimmy Eat Worldの名が。
テクニカルなフレーズを織り交ぜた流麗なエモ / ポストロックで
その髭面の風貌とは裏腹の、透き通った美声美メロが最大の魅力。

中国語の響きも違和感無く、英語の曲のように聞けて、すごくとっつきやすいと思います。
これはこの後紹介するバンド全般に言えます。

ちなみにジョハは京都に住んでいたので、その時に知り合いになりました。
彼は日本と中国の音楽交流のために Sango RecordsというDIYレーベルを立ち上げて、日本のバンドをリリースしたり、日本のバンドも参加するコンピレーション作品をリリースしたりしています。ぜひチェックしてみてください。
この後はそのジョハから教えてもらったバンドを紹介していきます。





The White Tulips


このバンドも来日経験があるので知ってる人は多いかも。
The White Tulipsは2012年に陳振超を中心に結成。
廈門市のバンドです。
メンバーは陳振超(Guitar/Vocal)、黄晓宸(Bass)、楊凱琳(Drum/Vocal)、
C.C (Keyboard)の4人。

※すでに解散済み。メンバーは違うバンドで活躍中。

広州市 の Qiii Snacks Records からアルバムを二枚出しています。
Qiii Snacks Recordsも非常に良いレーベルで絶対チェックすべき!

ちなみにThe White TulipsChinense Footballは、
2014年に広州で開催されたフェスティバルで出会ったらしく
その後スプリットを出しています。

ここでインタビュー読めます。
https://radiichina.com/guangzhous-qiii-snacks-records-is-capturing-the-sound-of-southeastern-china/


音楽性については初期と後期で変化が見られる。
初期はマイブラやライド、プライマルスクリームを思わせるシューゲイザー、ドリームポップでジャケットも含めて傑作!
そして2017年以降の音源ではシューゲイザーの音像とAORの音楽性を組み合わせたような、挑戦的で非常に興味深いサウンドを楽しむことが出来る。
ちなみにインタビューでは自身のルーツを下記のように語っていました。

My Bloody Valentine/Dinosaur Jr./The Jesus and Mary Chainや山下達郎などの影響を受けて育った。

ここでも彼らについての記事が読めます。ぜひ!




Cheesemind


こちらも厦門市のバンドCheesemindです。
このCheesemindは先ほどのThe White Tulipsのメンバー陳振超ことSodaと
その友人で2012年に結成されたという。
Soda(ギター、ボーカル)、RabiQ(シンセ、ボーカル)、Zee(ドラム)で構成される3ピースのインディーポップバンドです。

2019年にQiii Snacks RecordsとSango Recordsの共同リリースでアルバム「海湾公园小夜曲 Bay Park Serenade」をリリース。
その後2020年にもアルバム「告别事务所 Say Good Bye Enterprise」リリース。

その音楽性は「フェイ・ウォン meets 山下達郎」と称されている。
確かにジャケットからも分かるように確信犯的なシティポップサウンドを鳴らしていて、中国語の優雅で甘い響きもロマンチックな気分を加速させる。
女性ヴォーカルもののインディーポップが好きならきっとお気に入りになると思います!

インタビューではルーツについてこう語っています。

「CheerChenとSkipSkip Ben Ben(The Freckle Band)は私のお気に入りの2つです。彼らの歌詞とメロディーは私に大きな影響を与えました。

※SkipSkip Ben Benは台北インディーシーンの重要なヴォーカリスト/シンガーソングライター。来日も度々している。

ここでインタビュー読めます。





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peach illusion

peach illusionは2018年に結成の上海のバンド。
厦門大学でギタリストのCCとボーカリストの圈圈(Quanquan)が出会ったのがきっかけみたいです。
ちなみにこのギタリストのCCというのはThe White Tulipsのメンバー(The White Tulipsではシンセ)です。
またしてもThe White Tulips絡みのバンド!笑

2018年のQiii Snacks Recordsのリリースが初出。
その後もリリースを重ねています。

個人的にものすごく好みの音楽性です。
フレンチポップを思わせるようなキュートなウィスパーボイス。
幻想的でとろけそうなシンセポップ / インディーポップサウンド!
特に「百分百(100%)」というフルアルバムはかなり良盤だと思います。






zoo gazer


zoo gazerは中国徐州の4人組で、上海のレーベル 生煎唱片SJrecords とQiii Snacks Recordsとの共同リリースで2018年にデビューしています。

生煎唱片SJrecords はThe White Tulipsのメンバーのバンド Kirin Trioの音源もリリースしていて、ここもチェックすべきレーベルです。

音楽的にはリラックスしたムードのサーフロック、シューゲイズにAORの要素もミックスしたようなインディーポップ。
最新作ではローファイ、チルな要素を推し進めていてローファイなインストナンバーがオープニング・トラック。
前作よりもかなり洗練されていて、中国インディー・シーンの盛り上がりを想像させる。





Lonely Cookies


中国武漢の四人組のシティポップ/インディーポップバンドで
2018年リリースの 「东湖游泳 Eastlake Swimming」がデビュー作品。
地元のWild Records 野生唱片からのリリース。
ちなみに同じく地元武漢のエモバンドChinese Footballのジョハ氏がプロデュースしたようです。

日本のバンドの影響も受けているそうです。
シティポップを現代インディーバンドの音作りでプレイしたような楽曲になっていて、ノスタルジックなんだけど瑞々しい独特の魅力があります。
「Cream Soda Summer Crush」なんてその曲名だけで最高じゃないですか?







HOLIDAY! RECORDS
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