2022年 お気に入りのアルバム、EPを10作品選んでみた。
今回は前回の「2022年印象に残ったニューカマーこの一曲」に続き、
2022年にリリースされた国内インディーズ・アーティストの
アルバムもしくはEPで
その中でもHOLIDAY! RECORDS で販売した作品に絞って紹介。
今回も特に順位は付けずに10作品、簡単に紹介していきます！
ちなみに昨年の10選はこちらからどうぞ。
Sundae May Club / 少女漫画
僕の中では帝国喫茶とともに、SUNNY CAR WASHのバトンを引き継いでる感覚がある。素晴らしき青春ギターロック！
過去の作品が全て大反響だった長崎の3人組。
2022年に出たアルバムが期待以上に素晴らしかった！
ほんと恐ろしいほどシンプルなのに歌声の良さ、曲の良さでわたしの琴線に正面突破で触れてくる。
正統派にして大本命、こんなの待ってた！って人は沢山いると思います。
特に高音を出す時の歌声が青くて切なくて胸がキュンキュンする。これから世の高校生大学生はみんなコピーすると思うよ。
ズカイ / ちゃちな夢中をくぐるのさ
キャリアも長くなってきて、もはや大阪重要バンドと言える存在に。
そんなズカイがナードマグネットやLucie,Tooを擁するTHISTIME RECORDSと契約してリリースした渾身のフルアルバム。
あらゆるジャンルを飲み込み、名曲にする作曲能力がますます爆発してる。
時代の空気を吸い込んで吐き出す。作品ごとに進化していく、その姿も好きなところ。
ドリームポップ、シンセポップ、オルタナティブ・ロック、さらにはEmoやラップの影響もあるであろう現代的な雑多な音楽性、そして百発百中の美声美メロの素晴らしさ！
「卒アル」はズカイ流のEmo、もしくはEmoラップだと思いました。
Nagakumo / EXPO
ネオ・ネオアコというコンセプトを掲げて突如出現。
大反響となった大阪の4人組。2枚目となる作品。
渋谷系ギターポップからの影響を公言。現代の若者の感性で再解釈、再構築して鳴らす。そのコンセプトとNagakumoらしさを更にブラッシュアップ、突き詰めたような濃厚な作品で、もはやこれは彼らの言う「ネオ・ネオアコ」の一つの到達点では。そこにグッときました。
前作よりも楽曲が目まぐるしくてスピーディーで、テーマパークやミュージカルみたいな楽しさがあります。
えんぷてい/ QUIET FRIENDS
完成されたローファイ・サイケ/AORサウンドにじわじわと染み込むグッドメロディー！
mac demarco、sunset rollercoaster以降のサウンドを見事に昇華。
そしてシャムキャッツ、ミツメを聴いて育った世代が産んだ国内インディー次世代の傑作だと思っています。
自主作品からすでに人気だった名古屋発のインディーバンドが遂にレーベル契約してのフルアルバム。
一曲目から期待に真っ向から応えるローファイ、サイケ、ドリームポップ、AORを融合した極上のまどろみサウンド。見事なフルアルバムでした。
DYGL / Thirst
Franz Ferdinandとの共演も記憶に新しい。
間違いなく日本が誇るべき国内インディーロックの最高峰。
セルフ・プロデュースによる4thアルバム！
作品毎に時代の空気感と彼らの興味やモードが反映されて変化していくサウンドにいつも注目してます。そして今作も間違いなく傑作でした！
前作のキャッチーなギターロック感と地続きの感覚はありつつも
エモトラップ、ベッドルームポップ以降の地平で鳴ってるような心地良いダウナー感とビートが大きな割合を占める。
そんなムードの中でもキャッチーなメロディーセンスは一貫していて、やっぱり好き。
ANORAK! / ANORAK!
東京発、すでにシーン注目の存在の4人組が自主リリースしたフルアルバムが予感や期待を超える傑作でした。
現行の海外Emoバンドと同じように聞くべきバンド、なおかつ国内で言えばmalegoatやfallsに続くヒーローになり得る存在でしょう。
アルバム後半にグッドメロディーやインディーロック感が顕著になっていく印象がしました。
そのメロディーセンスの豊かさ、インディー感に大いなる可能性を感じる最高バンドです。
CHEMTRAIL / WHIRLWIND WEEK
出会った事無いものに出会った時のワクワクするあの感じ。
それを感じさせてくれた作品。
国内オルタナティブの歴史に残るバンドを数々産み出し、
近年もNOT WONKという重要バンドを産んだ土地、北海道から！
大学生バンドのデビュー作。
ジャンルで言えばハイエナジーでバーニング感が充満する、
がむしゃらなエモ、メロディックパンクなんだと思うんですけど
裏声も使う哀愁ハイトーンボイス、
ハイスピードで変わっていくリズムに手数の多い演奏など、とにかく個性がすごい！
メンバーはorigami angelもcap'n jazzも好きだし、cloud nothingsもThe Pains Of Being Pure At Heartも好きだという。
世代も音楽性も違うものを がむしゃらに吸収する次世代が生んだ、
荒々しくも鈍くギラギラと輝くような印象に残る作品でした。
ひとひら / human-EP
2021年結成の東京の3人組！まだ21歳とか。やばすぎ。
圧縮のような過激な超テクニカルフレーズ。
轟音&ドリーミーな現代的オルタナサウンドに、
あどけないハイトーンvoのかなりキャッチーな青春メロディーの組み合わせが新鮮でネクスト感がありました。
ジャンルの特徴を圧縮したような過激さ、濃厚さは
鳴らしているサウンドは違えどNagakumoを思い出したりも。
Age Factoryやさよならポエジー、the cabsが好きだという。
未来を感じさせる存在！
Hazy Sour Cherry / Strange World
これは将来レコードマニアがオブスキュア・パワーポップとして行き着くマスターピースの輝き！
それぞれが別のバンドでも活躍していたメンバーたちで下北沢で結成。
イギリスのレーベルとも契約。S×SWにも出演してる。
傑作だった前作に続き、この2枚目のアルバムも素晴らしかった！
パワーポップ、ギターポップ、アノラックなんとでも。
舌足らず45回転のようなミラクルvoによる最高のロックンロール/パンクソングの連発！
前作と比べるなら、ドゥーワップやロカビリー、60sガールグループなどルーツもふんだんに感じさせるサウンドになっています。
HOGO地球 / SIDE CAR
ユーモアたっぷりのワードセンスに甘酸っぱいロックンロール・ソングライティングが融合＆大爆発したようなパンク、ガレージ、パワーポップの名曲揃い。
銀杏BOYZ、ピーズ 、CAR10、台風クラブ。それらのバンドに通じるような感覚があります。
狂気的な音楽オタクの情熱による音楽センスと、ズッコケ感、がむしゃら感、パンク的なユーモアセンスを併せ持つ。そんなニューカマー！
やっぱり彼ら凄かった。東京のズッコケ3人組ロックバンド！
驚異的ペースでリリースの2ndアルバム。
前作が過去作品を集めたベスト&ファースト作品だったんですが
新作となる今作も同様に素晴らしく、驚き。これですっかりファンになりました！
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