移住の決意から引っ越しまで。移住までの過ごし方 #2
見知らぬ土地へ、たった3か月でのスピード移住…!
どうやってパートナーからの賛成を得たのか、一体どんなスケジュールで何をしてきたのかを振り返ってみる試みです。
#1はこちら↓
【2020年】
11月13日〜15日 私、初めて尾道へ
11月16日 夫、移住に賛成してくれる
11月22日 東京・有楽町の移住サポートセンターへ
12月7日〜9日 夫と尾道で不動産屋めぐり+夫の面接
12月12日 移住サポートセンター再び
12月14日 引っ越し業者決定+マンション解約手続き
(このあたりから家族や友人に打ち明け始める)
【2021年】
1月31日 引っ越し。東京の家の退去手続き
2月1日 引っ越しの荷物が届く
「私、移住したいんだよね」
「場所は尾道がいいんだけど…」
かなり思いつめて相談したつもりだった。東日本から西日本に引っ越すのって大きなライフイベントになるし、何かやりたいことがあるわけじゃないし、ましてや夫は尾道を知らないし。
まずは一緒に旅行して地域のことを好きになってもらってから、時間をかけて説得していこうと思っていた矢先。
「(移住)いいんじゃない?」
えらいあっさりと賛成を得てしまった。
DATE:2020年11月22日 東京・有楽町の移住サポートセンターへ
とりあえず夫の気が変わらないうちにと、すぐに2人で有楽町にある移住サポートセンター(正式名称はふるさと回帰支援センター)へ行ってきました。ここでは東京と大阪を除く45道府県の自治体のご担当者に地方暮らしについて直接相談することができます。私たちはもちろん広島県のブースへ。
広島県には家や職探しで広島県に訪れる人のために片道交通費支援制度というサポート制度があるので、まずはその説明を聞きに。ほかにも仕事の探し方とか、就職イベントの紹介、エリアの説明、「家が先か仕事が先か問題」など、ざっくばらんにいろいろと相談してきました。
私たちの場合は「尾道に住みたい」っていう明確なゴールがあったので、より具体的な相談も結構できたように思います。
でもピンポイントで「尾道に住みたい」って言っている割に夫が尾道未踏という事実に驚かれましたね。いや私もびっくりだよ。
DATE:2020年12月7日〜9日 家と職を探しに尾道へ
私は3週間ぶり2度目、夫は初めての尾道。
移住に向けて動き出したものの、このときはまだ退路を残しておきたいというか本当に移住するんだという確固たるものはまだなかったように思います。
1回目でとても魅力的だと思ったのに、今回の旅で「んー、やっぱりたまに行くから楽しいのかも」なんて思うかもしれない。よき移住地として夫の目に映るかわからない。
つまるところどうなってしまうのか不安で、だから友達にも相談できずにいました。
2泊3日で家と職を探す旅はざっくりこんな感じ↓
●1日目
・新幹線で昼過ぎに尾道着
・A不動産
いくつか内覧するも、ペット可物件があまりなくてちょっと落ち込む。
・B不動産
時間が余ったのでアポ無しで伺う。にもかかわらずとても親切だった。
・尾道を案内
自分だってまだ2度目の尾道だというのに、偉そうに夫を案内する。
・宿と夕飯
夕方には渡船に乗って向島へ。地域の方に教えてもらった地元の居酒屋で軽く飲んで、スーパーでお刺身を買って宿で飲み直す。
スーパーの魚が安くておいしいことにバカみたいに感動する。幸せ!
たまたま平日の日程だったので、宿は貸し切り状態。それもあってかご主人がとても親切であったかい気持ちになる。
●2日目
・市役所
ツアーで大変お世話になったご担当者の方にごあいさつして夫を紹介。説得成功したんですね!と驚かれる。そりゃそうだ。ツアーから1か月も経っていないのだから。ちなみに移住サポートの片道交通費支援制度を受けるにはこの工程が必須だよ。
・ランチ
おすすめされたお店でランチ。宿のご主人が予約をとってくれた。
・夫、面接
夫はハロワから応募していた会社の面接へ。その場で内定。えーーー
・夕食
宿のご主人におすすめされたお店で新鮮な海の幸をいただき舌鼓。なんだったか忘れちゃったけど知らない魚の刺身が多くてカルチャーショック。
●3日目
・C不動産
地元の人から紹介された不動産屋へ。ここでひと通り物件を見たあと家族会議をして、結局最初に見たA不動産の物件に決めることになる。
・コワーキングスペース
ツアーでお世話になったコワーキングスペースの管理人さんにごあいさつして夫を紹介。
・ランチ
おすすめされたお店でランチ。海鮮丼。
・夕方の新幹線で東京へ帰る
東京の仕事の関係で2泊しかできなかったけれど、全行程を通じてあったかい気持ちに包まれた旅でした。あと食べ物がおいしい、全部。
旅の間にいただいたほぼ全ての食事では、地元の人から紹介してもらったお店を巡りました。その人その人の「スキ」をお裾分けしてもらえるって、なんてうれしいことなんだ。
合間にはできるだけ街を散歩をして、サイクリストに有名なパン屋さんに入ったり商店街を散策してお店を覗いたり。この街を知りたい、知らなくちゃっていう気持ちがズイズイと前のめり。でもおかげで、私が前回のツアーで出会った人を、できる限り夫に紹介できたと思う。
「旅行でこんなにたくさんの地域の人に親切にしてもらうの、初めてだね」
「でしょう?」
私がこの街に一目惚れしてしまった理由、夫にも伝わったみたいだ。ここに移住したいという気持ちを改めて携えて、東京に帰りました。
DATE:2020年12月12日 移住サポートセンター再び
夫の仕事が決まって物件も決めてきたことを報告しに、再び移住サポートセンターへ。そのスピード感にもちろん驚かれる。ここらへんでだんだん驚かれるのに慣れてくる…。
このときは、改めて片道交通費支援制度の説明を聞いて、雑談して終了。
DATE:2020年12月14日 引っ越し業者決定+マンション解約手続き
この日は日曜だったので、できることをしちゃわないと!と引っ越し業者を決めてしまうことにした。東京から700kmの遠距離転居、さすがに大手にお任せしたいと思い、業界1位と2位の引っ越し業者2社に相見積もり。
移住するにあたって、新居と引っ越し日はできるだけ早く決めた方がいい。
もちろん家が決まらないと正確な引っ越しの見積もりはとれません。早めに家を決めて、すぐに引っ越し業者を手配したことで我が家はいろいろとスムーズに動き出せたと思います。
引っ越し日が決まると、そこから逆算していつまでに何をしないといけないかがひじょーーーにわかりやすくなりますよー!
ちなみに引っ越し業者2社の条件はこんな感じでした↓
・A社
営業さんが熱心に説明してくれて、単純なので心打たれて仮契約。でも荷物の到着が荷積みから2日後。
・B社
A社のあとに見積もり。A社のような熱いソウルはなかったけれど、こちらがほしい情報を淡々とくれるので好感度は高い。さらにA社の金額以下を提示してくれる。荷物の到着が1日後も魅力的。
金額はあと数回がんばれば値下げ交渉できそうな雰囲気だったけれど、荷物の到着に関してはいくら交渉しても動かせなさそうだった。
見知らぬ土地でなんの荷物もなく2日も過ごすのきっついなーと思って、荷積みして次の日に届けてくれるB社に決めました。
1月末の引っ越しで料金は19万円弱に。
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そしてさらに同じ日、住んでいた部屋の解約手続きまで済ませました。引っ越し日に合わせて退去日も1月末に決定。広島に行ってしまう以上、退去の立ち会いが後日になることは避けたかったので、あらかじめ余裕をもって手続きしておいて(不動産屋さんの予定を押さえられて)よかったと思う。
もう後には引けないぞ、という不安が半分、
やっと新しい生活に向けて歩き出せる、というワクワクが半分。
それまではどこかふわふわしていて、自分でも本当に移住するんだろうか?やっぱやーめたってなるなら今のうちだよなぁなんて、他人事みたいに逡巡していた。
でも「1月31日にはこの家を出なくてはいけないんだ」という区切りがついたことでようやく自分が本当に移住するんだっていう輪郭がはっきりしたんだと思います。
この日を境に、周りに少しずつ移住することを報告していきました。
#3へ続く。
一緒に飲みましょう。