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学生からの「卒業」と自由になる不安の狭間で

卒業の一年くらい前から「就活」を始め、卒業後の就職先を見つける。中学校でも高校でもそうやって進路を選んでいた。私は最近焦っていた。もうすぐに学生を卒業するのだから卒業後はどうしようかと。内定をゲットすればその不安が払拭されるのかもしれない。まだまだ学生でいたい。一方で、レポートばかり書いている学生生活から早く抜け出したいとも思ったりするのだ。私は一体、何を悩んでいるのかと考えていた。

ー地域との深い関わり合いは時に「不自由」がありそこから抜け出したくて「自由」を求めて都会に出てきた。結果、孤立しても自己責任で「お金が無くなったら」という不安がある。逆に言えばお金さえあれば「自由」なのかもしれない。ー『ゆっくり、いそげ』を読んだ。

私は卒業後に手にする「自由」にワクワクしながらも不安を感じていた。何を焦っていたのだろう、「就活」なんて卒業後の安心のための居場所づくりかと気づいた。文章にすると簡単に聞こえるけれど私がずっと恐れていたのは「所属がない」という「自由」だった。

大学生になって自分のお給料で新たな地を訪れては、「ああ、なんて世界は広いんだ。」なんて思っていた。厳しかった中学校や高校での生活と比べて大学って自由で最高だなんて考えていた。でもそこには「大学に所属している」という安心感があったのだ。確かにこれは強かった。自分が大学生というだけでなんだかどこへでも行ける気分だったし、何をしても許される気がしていた。対して派手なことはやらなかったけれど、自分なりに初めてのことにたくさん挑戦してみた。初対面の人にもたくさん会ったけど、「大学生です。」と言えばどうにかなった。その安心感には自分の気持ち的にも、外面の人脈づくりにおいても随分助けられたように思う。

就職先がないということは「〜に所属している」という安心感もない。つまり、お金への不安でいっぱいだ。学費の返済もある中、でだ。しかし、これは実にお金に縛られた考え方だなとも思うのである。なんか、悔しいなあ〜と思う。

どこにも所属していないなんてそれこそ私が望んでいた「自由」だ。自分のやりたいことを好きな場所でできる。なんて自由なんだ、とも思う。

さあ、この先どうしようか笑笑(本当は笑えないほど悩んでいるんだ!)




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