代表五十嵐北斗の想い
医師を支え、人々の命や生活の下支えをしたい
私が医療業界にたどり着くまでの話をします。医師家系で育ったことで、幼いことから医師の大変さや医療に対する漠然とした課題は感じていたのですが、医療とは別の道を歩み、大学時に起業の道を志しました。
最初は医療とは関係のない事業を始めました。医学部出身ではない自分にとって、興味本位だけで医療分野で起業し、社会に何か還元できるとは思えなかったからです。そこで選んだ事業内容は、自分にとって身近に感じるテーマであった就職活動の支援です。しかしながら、経験値が浅かったため事業はうまくいかず、1年後には次の道を探すことになりました。
HOKUTOが誕生するきっかけとなった出来事は、医学生の友人と偶然再会したことです。友人は、研修をする病院探し(=医学生の就職活動)をしており、なかなか良い病院に出会えなくて困っていました。会話を重ねるうちに、効率的に納得のいく病院探しができるプラットフォームで医学生を支えることができれば、充実した研修を受けることができるし、医学の進歩にも貢献できるのではないだろうかと思うようになったのです。このプラットフォームであれば自分も医療分野に挑戦できるのではと胸が高鳴ったことを覚えています。
HOKUTOの立ち上げ
就職活動の支援事業をしていた経験から、プラットフォームの構築は順調に進んでいきました。医学生のリアルな声をサービスに反映させたく、1年かけて国内の全医学部82ヵ所を周り、直接課題をヒアリングしていきました。そして、2018年【HOKUTO resident】を立ち上げると次々と医学生が登録してくれました。
「アプリのおかげで、病院の選択肢が広がった。」「良い病院に行けてすごく成長できている。」という声をもらった時は、研修医のみなさんが医療現場で活躍し、多くの人の命を助けているのだろうと、ものすごい達成感を覚えました。医学生を支援することで、間接的に患者さんにもプラスの影響を与えていることに気づき、医師になった後もサポートができれば、日本の医療全体に貢献できるのではないかと思いました。
サービスを開発する上で最初は、【HOKUTO resident】のユーザーだった医師にヒアリングをしていきました。そこで見えてきたのが、情報収集の難しさです。 医師は自分の経験だけでなく、さまざまな文献やデータを調べながら診察に当たっていますが、昨今の医学情報の急速な増加によって情報収集が負担になっていたのです。
そこで、臨床の現場で医師が使いやすい”実用的な検索サービス”を作ろうと決めました。医師が現場で欲しい情報を素早く届けることができれば、患者さんと向き合う時間が増え、医療全体にインパクトを与えることができるだろうと思いました。【HOKUTO resident】のおかげで、たくさんの医師にヒアリングをすることができ、2019年11月、医師向け臨床支援アプリ【HOKUTO】を無事にリリースすることができました。
医師のサポートを通して、人々の人生やQOLに貢献する
今や【HOKUTO】は医師の5人に1人が活用するアプリにまで成長しました。現在も多くの医師をはじめとする医療業界の方々からのお声やサポートを頂きながらコンテンツを磨いています。
弊社は「より良いアウトカムを求める世界の医療従事者のために」をミッションに、そして「医師に愛されるプロダクトを作る」をビジョンに掲げて、医療業界への貢献に取り組んでいます。
医療は医者をはじめとする医療従事者から供給されることで始まります。国内のおよそ30万人の医師のサポートを通じて、1.2億人の国民が受ける医療を支えることができるのです。これからも医師に愛されるプロダクトを作り続け、医師を通して病気に苦しむすべての人々に貢献できるように精進していきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?