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サウナがノルアドレナリンとアドレナリンを分泌させる研究一覧

アドレナリンとごちゃまぜにする人がいるが、アドレナリンは脳内ではほぼ分泌されないので神経伝達物質ではない。主な作用は、心拍数や血圧上昇。一方、ノルアドレナリンは脳内で分泌される神経伝達物質なので、精神に作用する。
脳内の神経伝達物質と、自律神経の神経伝達物質の2つ役割がある。
神経伝達物質としての適度なノルアドレナリンは、意欲、活動力、集中力、判断力を高める、記憶力や学習能力を高めるなど良い作用がある。過剰に分泌されると攻撃的になることもあるので「怒りのホルモン」と呼ばれることもある。分泌量が不足すると気力や好奇心を低下させうつ病につながることがある。うつ病の抗うつ剤はノルアドレナリンなどの作用を正常に戻すよう作られている。
自律神経の神経伝達物質としてノルアドレナリンは、自律神経に働きかけて心拍数を上げたり血液量を増やしたりして活動しやすい状態をつくる。

サウナがノルアドレナリンを分泌させる研究一覧
・サウナでノルアドレナリンが10分で2倍以上上昇した
論文名:フィンランド式サウナの血漿カテコールアミン
Plasma catecholamines in Finnish sauna
E Hussi, T Sonck, H Pösö, J Remes, A Eisalo, J Jänne
・サウナがノルアドレナリンのレベルを大幅に上昇させた
論文名:サウナの熱に対する内分泌反応の性差
Sex differences in endocrine response to hyperthermia in sauna
D Jezová , R Kvetnanský, M Vigas
・ノルアドレナリンは通常サウナに慣れている人がサウナによって増加する唯一のカテコールアミン
論文名:サウナのエンドルフィン分泌システムへの影響
How the sauna affects the endocrine system
K Kukkonen-Harjula, K Kauppinen
・サウナに慣れている人はノルアドレナリンが増加している
論文名:サウナの内分泌効果
Endocrine effects of sauna bath
Ilpo T. Huhtaniemi , Jari A. Laukkanen

サウナでノルアドレナリンが分泌される。

アドレナリンとは
ノルアドレナリンの一部が変化したホルモン。ノルアドレナリンと違い、血液脳関門を通過することができないため精神的な作用には関与しない。心拍数の増加、血圧の上昇、筋肉への血流の増加、瞳孔の拡大、血糖値の上昇、心筋収縮力の上昇、心・肝・骨格筋の血管拡張、気管支の拡張などにより、身体のパフォーマンスを一時的に上げる。覚醒作用もあるので集中力や注意力を高める。分泌されすぎると、血流は増加しても末端の血管は収縮したままなので、体がかたくなって思うように動けなくなり、パフォーマンスが下がる。少なすぎると、疲労や倦怠感が生じて物事への意欲がなくなりうつ状態になる。

サウナがアドレナリンを分泌させた研究
・サウナがアドレナリンのレベルを大幅に上昇させた
論文名:サウナの熱に対する内分泌反応の性差
Sex differences in endocrine response to hyperthermia in sauna
D Jezová , R Kvetnanský, M Vigas

サウナでアドレナリンが分泌される

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