北欧サウナ― TeTu

北欧在住20年。サウナ歴30年。毎日サウナ入ってます。サウナ付き別荘をスウェーデンで2…

北欧サウナ― TeTu

北欧在住20年。サウナ歴30年。毎日サウナ入ってます。サウナ付き別荘をスウェーデンで2つ所有しています。マイナス20度の雪の中でも毎朝、自転車でジムに通い、普段のサウナはそこで入っています。

最近の記事

サウナがノルアドレナリンとアドレナリンを分泌させる研究一覧

アドレナリンとごちゃまぜにする人がいるが、アドレナリンは脳内ではほぼ分泌されないので神経伝達物質ではない。主な作用は、心拍数や血圧上昇。一方、ノルアドレナリンは脳内で分泌される神経伝達物質なので、精神に作用する。 脳内の神経伝達物質と、自律神経の神経伝達物質の2つ役割がある。 神経伝達物質としての適度なノルアドレナリンは、意欲、活動力、集中力、判断力を高める、記憶力や学習能力を高めるなど良い作用がある。過剰に分泌されると攻撃的になることもあるので「怒りのホルモン」と呼ばれるこ

    • サウナがドーパミンとオキシトシンを分泌させる論文

      やる気の源といわれる脳内物質。快楽物質とも呼ばれる。セロトニンがポジティブで前向きな気持ちにさせてくれるのに対し、ドーパミンは成功した時や報酬を受け取った時に感じる快楽をもたらしてくれる。ドーパミンが放出されて快感を得ると、脳がそれを学習して、再びその行為をしたくなるという特性が人間にはある。仕事や勉強をすることで、目標達成したり褒められたりする場合のドーパミンは人生にポジティブに働くが、ゲームやパチンコやギャンブルの成功体験でも分泌され、それがゲーム依存症やパチンコ依存症や

      • 【論文5つ】サウナとエンドルフィンの意外な関係

        エンドルフィン エンドルフィンは多幸感をもたらし鎮痛作用もある。多幸感をもたらす場合、神経を興奮させて気持ちよくなるのではなく、ゆったりした気持ちよさを誘う。鎮痛作用の場合は、体の苦痛を和らげるので、脳内麻薬とも言われる。モルヒネの6倍以上の鎮痛作用がある。多幸感と鎮痛作用は一見するとちぐはぐだが、このような場面を想像するとわかりやすい。あなたは敵に襲われケガを負った。逃げなくてはならない、もしくは戦わなくてはならない。傷が痛いしせまってくる敵が怖くて体が動かない。そんな時に

        • 【論文6つ】サウナが自律神経を鍛える

          現代人が自律神経が乱れているといわれる理由はいくつかある ・エアコンなどの普及により気候や時間帯に関わらずつねに快適な空間にいる。人類がずっと戦ってきた飢餓と無縁な毎日を送っている。肉体をほとんど使わない。これらにより、交感神経スイッチが完全オンにならない。 ・スマホとSNSの普及により、何もしていない時間帯でも見えないストレスがある。昔の人にはなかった、将来の事や万が一の事態に対するぼんやりとした不安を常に抱えている。これらにより、副交感神経スイッチが完全オンにならない。

        サウナがノルアドレナリンとアドレナリンを分泌させる研究一覧

          【セロトニン】サウナの幸福度への影響 

          ととのいの快感だけでなく、サウナに入ると幸福を感じる人が多い。サウナに入る習慣を身につけた人がよく言うセリフ ・細かいことを気にしなくなった ・幸せを感じやすくなった ・ストレスが減った サウナによって、われわれの脳内では何が起こって、幸福度を上げているのか紐解いていく。まず幸福と関わりのある脳内物質とサウナについての関係を見る。 セロトニン 幸せホルモンとして広く知られている。幸福感ややる気につながる脳内物質のほとんどはセロトニン。よって、幸福=セロトニンと断言する識者

          【セロトニン】サウナの幸福度への影響 

          【論文付き】水風呂についての考察

          水風呂とは、ほとんどのサウナ、銭湯に併設されている冷水を張った浴槽のこと。サウナで体を温めた後に急激に体を冷やすことができ、それによって「ととのう」ことができる。日本初のサウナ併設の水風呂は、1966年に開始した渋谷のスカンジナビアクラブ。その後、日本においてサウナと併設されるものという認識は現在まで続いている。サウナに必ず水風呂が設置されるのは、日本独自のスタイルで世界でも珍しい。 なぜ水風呂に入るのか?「ととのう」の項目でも触れているが、サウナの急激な温度上昇の直後に、

          【論文付き】水風呂についての考察

          熱波師/アウフギーサ―を調べてみた

          熱波師またはアウフギーサ―とは、サウナのなかで熱した石(サウナストーン)に水をかけて発生した高温の水蒸気を、大きなタオルをあおいで、熱波を客に送る仕事をする人のこと。あおぐ道具はタオルがメインだが、熱波師によってはうちわを使ったり、うちわとタオルの二刀流の熱波師もいる。その際、客が心地よく汗をかけているか、体調を崩しかけていないかなど、気を配る役割もある。サウナをより楽しんでもらうため、タオルをただ振り回すだけでなく、独自のサービスをする熱波師もいる。ダンスしながら熱波を届け

          熱波師/アウフギーサ―を調べてみた

          サウナ用語 な~ら行 14こ

          内気浴 水風呂の後、浴場や脱衣所など、屋内で椅子などに座ったりして休憩をとること。外気浴の対義語。 バイブラ 浴槽の床から細かい気泡がブクブクと吹き出し、浴槽全体に広がるお風呂のこと。 気泡風呂ともいう。送風ユニットが吸い込んだ空気を、浴槽に設置しているバイブラマットに送り込み、 バイブラマットの小さな穴からその空気が噴き出す仕組み。 バケット ロウリュをする際に、サウナストーンにかける水やアロマウォーターをいれておくバケツのこと。 羽衣 水風呂に入った時に、体のまわり

          サウナ用語 な~ら行 14こ

          【論文付き】サウナの「ととのい」って何?

          ととのうとは、サウナ→水風呂を終え、休憩をしているときに恍惚とした状態に入ること。トランス状態とも呼ばれる。 これが特別なのは、体が完全に休んでいるのに、頭がとても覚醒している、珍しい状態だからだ。このような状態は、普通の生活をしているとありえない。頭がバッチリ起きていれば、体も起きているのが人体だ。しかしサウナでととのうときは、体はリラックスしきっているのに、頭はスッキリしている。ゆったり気持ちのいい感覚に身を包まれながらも、意識ははっきりとしている。そうした珍しい現象が

          【論文付き】サウナの「ととのい」って何?

          サウナ用語 た行

          炭酸泉(たんさんせん)風呂 炭酸ガスがお湯に溶け込んだお風呂のこと。入浴すると、全身に気泡のようなものがつくのが特徴。炭酸ガスは皮膚から体内に吸収されることにより、通常のお湯より血管を広げ血流を良くする。炭酸がぬけないようにぬるくしている施設が多く、サウナ→水風呂の後の休息として利用する人も多い。 チラー 水風呂を冷やすための冷却装置。正式名は冷却水循環装置。 冷蔵庫では連続的に水を冷やす事ができないが、チラーは冷却器に水を循環させながら連続的に冷たい水を供給できる。 チ

          サウナ用語 た行

          サウナ用語 さ行 16こ

          サウナ―/サウニスト サウナ愛好家のこと。言ったもの勝ち。サウナ普及に励み、周りからその活動を認められた人をプロサウナーと呼ぶこともある。 サウナ遠征 サウナに入るために行く旅行のこと。サ旅ともいう。 サウナオイル ロウリュ用の香りのついたオイル。これをロウリュするときの水に混ぜることで、サウナ室中に良い香りがただよう。サウナ施設に自前のアロマオイルを持って行って勝手に使うのは、サウナストーブの故障の原因になるので厳禁。 アロマオイル、アロマ水、アロマウォーターなどとも呼

          サウナ用語 さ行 16こ

          サウナストーンのうんちく

          サウナストーブの上に置く石。特定の石の種類はささない。熱を保持して熱を放出し続けること、水をかけて蒸気を発生させることの、2つの目的がある。 良いサウナストーンとは、耐熱性があり、熱を蓄えゆっくりと熱を放出する、密度が高く重い石。サウナストーブの種類とサイズに応じた石の大きさも重要。 丸い石を使用すると、水が蒸発するのがわずかに遅くなり、水がストーブの奥深くに落ちることができる。これにより、柔らかい蒸気が生成される。割れた形をしたとがった石は、広い表面積があるため、瞬時に水を

          サウナストーンのうんちく

          サウナ用語 か行

          カプセルホテル・カプセルユニット 温浴施設によく設置されているカプセル型のベッドスペース。寝具の他にテレビや目覚ましアラームが設置されている事が多い。 仮眠室/休憩室 サウナ施設で仮眠/休憩をとるために設けられたスペース。アフターサウナに使われる。リクライニングチェアで休んだり仮眠をとったり、マンガを読んだりできる。 カラン 本来は蛇口を指すが゙、温浴施設では洗い場のことを指す。お湯や水を出せる蛇口とシャワーがセットになっていて座って利用するタイプが主流

          サウナ用語 か行

          サウナの理想の外気浴

          外気浴とは、サウナや水風呂の後に休憩すること。ととのいは外気浴の最中に起こる。外気浴といわれるが、必ずしも外でなくても良い。大事なのは不快にならない温度下でリラックスすること。 施設によっては外に休憩できる椅子が置いていない場合もあるが、室内でも問題ない。外にこだわると、夏の昼間は暑すぎて熱中症になったり、冬場には寒すぎて風邪をひく恐れもある。そのときの環境や施設に応じて、くつろげる場所で行うのが理想である。例えば冬場には浴場の端で足だけお風呂につけて休憩したり、夏場には体

          サウナの理想の外気浴

          サウナ用語 あ行 18こ

          アロマオイル ロウリュする水に入れる、香りのついたアロマオイル。これでロウリュすると、サウナ室中にアロマの良い香りがただよう。 花、柑橘類、ウッディ(森林の香り)、ハーブなどの系統がある。 サウナ施設に自前のアロマオイルを持って行って勝手に使うのは、サウナストーブの故障の原因になるので厳禁。 サウナオイル、アロマ水、アロマウォーターなどとも呼ばれる。 。 朝ウナ/あサ活/朝サウナ 朝サウナに入ること。高温サウナでさっと汗を流し、水風呂に短時間つかり、外気浴なしで終了すると、

          サウナ用語 あ行 18こ

          アウフグースを1700字で説明するね

          アウフグースとは、タオルを使い、ロウリュで生じた蒸気をサウナ室中に広げ、客に熱波を送るサービスのこと。アウフグースを行う人を、熱波を送る人という意味で熱波師またはアウフギーサーと呼ぶこともある。あおがれた客は猛烈な熱を感じる。 アウフグースの発祥はドイツ。語源もドイツ語Aufguss。ドイツのサウナ―はアウフグースを目的にサウナに来る人が多いので、そういう人たちはアウフグースの時間に合わせてサウナを訪れる。80度以上のロウリュのあるサウナで行われるのが一般的。アウフグースはド

          アウフグースを1700字で説明するね