サウナストーンのうんちく
サウナストーブの上に置く石。特定の石の種類はささない。熱を保持して熱を放出し続けること、水をかけて蒸気を発生させることの、2つの目的がある。
良いサウナストーンとは、耐熱性があり、熱を蓄えゆっくりと熱を放出する、密度が高く重い石。サウナストーブの種類とサイズに応じた石の大きさも重要。
丸い石を使用すると、水が蒸発するのがわずかに遅くなり、水がストーブの奥深くに落ちることができる。これにより、柔らかい蒸気が生成される。割れた形をしたとがった石は、広い表面積があるため、瞬時に水を蒸発させる傾向があり、かための蒸気を生成する。
ロッキーサウナのように、大量の石を積み上げる場合、最適な蒸気を生むために施設側の腕が問われる。ストーブの熱源の一番近くには頑丈で熱を蓄える力の強い大きな石、一番上のロウリュがされる所は鉄分が多くて蒸気をたくさん発生させやすい石にする。全体に均等に積みながら、石の間に充分な空気の流れを作る。同じ種類のサウナストーンを積み上げると、良いロウリュはできない。また石の積み方が、サウナストーブの寿命を長くも短くもする。様々な工夫が必要となる。それら技術的な要素を考慮しながらパズルのように積み上げ、見栄え美しく仕上げなくてはならない。北欧の人たちは積み上げたサウナストーンを芸術作品だという人も多い。
古いサウナストーンを使い続けると蓄熱力が落ちて燃料費が高くなったり、割れて粉末部分がサウナ室に舞い健康被害を及ぼす。北欧では毎年一回はサウナストーンを交換することが推奨されている。半年ごとに、サウナを加熱していないときに、石に亀裂がないか検査するべき。
テントサウナをする際、適当にその辺の石をサウナストーンとして使うと、石に含まれた水分が蒸発して石がはじけて大怪我をすることがあるので要注意。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?