ニートの役割は「哲学すること」

あぁ〜働きたくね〜(働いてないけど)
そもそも何のために働くんだ?(働いてないけど)

そう思いながら読んだ本がニート的に面白かったので一部分だけ紹介します。
この著者の本最近めちゃ読んでる。


 資本主義社会は成長し続けなければいけないという宿命を背負っている。新しいものを作り続けないといけないってこと。例えば「現状維持で良くね?今年は休んで維持だけしとこ」ってなって新しいものを作るのを辞めると、新商品の関連部署・関連会社の仕事がなくなって、たくさんの人が路頭に迷ってしまう。だから、もはや改善しろがなくなってきている現代でも、不必要とは心の中では分かりつつも企業は常に新商品開発を進めなければならない。

 そもそも最初は、生活を豊かにするために資本主義社会を作り出したのに、いつの間にかそのシステムを維持するために過剰な労働を強いられている。現代技術をもってすれば、「人間が生きていくのに困らないぐらいのものを自動生産できるシステム」を作り出せるはずなのに。(つまり、実質的に働かずとも生きていける、もしくは、もっと労働時間が少なくてもいいのに。)

 しかも、今やネット上で無料・安価の娯楽が溢れているから、それほどお金を稼ぐ必要もなくなりつつある。苦労してまで欲しいほどのものはなく、経済的成功に対する欲望が薄れるのも当たり前。ニートとか日銭しか稼がない人が増えているけど、これは別に堕落や躾の失敗じゃなくて、歴史上必然的なんだよ。資本主義社会の成長が飽和状態になったから「労働の価値を見失った」っていう「新しい歴史的な問題」に直面したゆえに起きた必然的なことだってこと。

 そんな初めての歴史的な問題の渦中にいる我々の中で、ニートは歴史の最先端に立って「労働とは何か」「満足して幸福に生きるとは」「労働の価値を再定義する」というようなことについて真剣に哲学する役目があるんだ!!!!!

(自分の言葉で書いてる部分と引用部分がごちゃ混ぜだから興味持ったら本書を読んでね)



ただニート正当化してるだけじゃねーか!って思う人もいるかもね、ってメタ視点は失わないようにしつつも、役割を与えられたわたし=ニートは哲学することにします。


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