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『笑庵』食の安心・安全に対する関心の輪を地域の活動から広げていきたい

ほくさつマグマです🙂

北薩のイチ推し店情報を全国に発信するイチ推しマグマ企画🔥今回は薩摩川内市で農作物の生産と食品加工を営む『笑庵』さんです😊

🔥ほくさつマグマのイチ推し店舗🔥
『笑庵(しょうあん)』
40年以上に渡って食の安全を志向してきた中山さんが営む店舗です。3月中旬からは「みにちまき」と「ちまき」も期間限定で販売されていますよ😀
● 創業  : 2011年
● 所在地 : 鹿児島県薩摩川内市

イチ推しNo.003

今回ご縁を頂いたのは強い探究心に溢れる笑庵の代表者の中山さんです。中山さんは食の安全をテーマにその試行錯誤を40年に渡って繰り返されてきました。探求心とその実践を続ける意思の強さに深い感銘を受けた取材となりました。

取材前に採れたての野菜をご馳走になりました
今年の初スイカは水々しくて糖度も十分でした😊

「自分たち自身が安心して口にできるものを届けたい!」という中山さんのお言葉に強いメッセージ性を感じたのは、この日の取材の別日にご挨拶で訪問した時のことでした。そこにはどのようなエピソードがあったのでしょうか。


「自分自身や家族が安心して口にできるものを届けたい!」ということを40年以上に渡って信条にされてきたお話を先日にお聞かせ頂きました。どのようなきっかけがあってのことなんでしょうか?

40年ほど前、癌を患った私の兄が31歳という若さで亡くなりました。その兄が病気をした原因には、普段から口にしていた食にもあったのではないかと思ったんですね。

その時に、私自身や家族、なにより子どもたち自身が悪影響を知ることもなくそれらを口にし続けている可能性に危機感を抱きました。兄との死別で感じたこれらのことが食の安全を志向するようになった始まりでした。

そこから、食の安全を考える会に参加して知識を得たり農家の方たちに先生となって頂いたりして、その実践を40年以上続けています。


事業を開始されたのは13年前とのことですが、食の安全に関するそれまでのお取り組みはどのようなものだったのですか?

兼業農家をしていましたので、添加物を用いずにそこで栽培していたものを加工して、それを私たち自身が口にすることから始まりました。お金と同様に、食もまた世の回りものだという考えがありますので、私たちが安心して食べられるものを近い存在におすそ分けするようになりましたね。

13年前に笑庵を始めたきっかけには母の介護もありましたが、人が集まるところで地域のものが販売される様子を目にしてきた中、そのような場に私たちの商品を提供することが食への安全に対する関心の輪を広げる可能性を感じたことも事業化の理由の一つです。

近しいところへのおすそ分け、広いところに向けた販売のいずれにおいても、私がつくったものを届けることを通じて食の安全に対する意識を伝えていきたい気持ちがあります。


お取り扱いになっている食品を教えてください。

寒ざらし粉や切り干し大根に金ゴマなどですね。3月中旬からは期間限定でちまきも販売しています。添加物を用いないことで材料費がかさみ少量生産とはなりますが。

また、地域のグリーンツーリズムに参加していた時期もあり、学生さんの受け入れ時には主人が作ってくれた窯で無添加のピザ焼き体験なども行っていました。そのような活動は、子どもたちの世代に食の安全を伝える機会にもなりました。

自然に囲まれて焼くピザは学生の方にも大好評だったようです😊


中山さんのお話で一貫して感じたものは試行錯誤を繰り返してきた中山さんの足跡です。農作物の生産や加工について詳しくお伺いました。


食の安全を志向した農作物の生産や加工の中で特に印象深いものはなんですか?

お米ですね。主人の考えもあって元気になるお米づくりを目標に掲げてきました。備長炭を田んぼにまくなどしてその試行錯誤を繰り返してきました。そこで育てたお米を届ける中で、嚥下に困難を持った癌患者の方の喉にも通ったという声を頂くこともありました。私たちにはとても嬉しい知らせでしたね。


添加物を用いずに食品を加工することの難しさにはどのようなことがありますか?

安全の追求から塩や水も含めて材料費が割高になりますし、手間暇がかかる一方で人員の確保は難しいことですから、採算性や人員面でたくさんの量を作れないことですね。

また、ちまきもそうなのですが、添加物を使用せずに毎回おなじ味を出すことにも多くの試行錯誤を必要としました。最近になってようやく自分のものにできたという感覚、つまり、同じ味を再現することができるようになった手応えがあります。

ちまきを煮る時に使用している釜戸です
趣を感じます

先日にお聞きした「自然のものだからこそ先入観を持たないようにしている」というお話に感銘を受けました。そのお考えが試行錯誤を繰り返すことの背景になっている印象を受けます。

40年に渡って食の安全を志向してきて思うのは、地球環境の変化に伴ってそれを実現する生産や加工方法も変わってくるということです。

地球環境は変化し続けていますので、過去の成分表で示されている分量が現状に適しているとは言えないケースもあると思うんです。そうなれば、栄養の摂取が実は不足しているという可能性もあります。

私自身もその変化に適応する必要がありますので、先入観を持たずにありのままに作物を観察することを心がけています。先入観を持たない心構えも日々の試行錯誤を生んでいますね。

畑の一画
中山さんの日々の観察の場でもあります


中山さんの想いとそれに基づく試行錯誤を繰り返す日々をお聞きしてきた中、改めて食の安全についてお聞きしました。


中山さんにとっての食の安全とは具体的にはどういうことなのでですか?

農薬を使用せずに自然のままに育てたものを添加物を用いずに調理することに加えて、それに含まれる栄養が損なわれないように正しく保存することです。

私自身にも外食の機会がありますし、添加物を含むものを全く口にしないというわけではありませんが、自然のものを自然なままで口にすることを基本にしてきました。

誰かが食への安全を求めた時、私がずっと心がけてきたことがその方にとっての知識やきっかけになればとても嬉しく思います。


おすそ分けや食品販売を通じて食の安全に対する関心を広めていきたいということでしたね。

はい。その活動を通じて食への安全の関心の輪を広げることができればと思っています。ここもまた試行錯誤が必要で、例えば野菜の加工や適した保存方法というのを「シンプルに」伝えることの必要性を特に感じています。

最近では、時期を問わずに美味しい味噌を作るための麹の花の咲かせ方を教わっています。食の安全に対する関心の輪を広げるために、これからも学ぶことを続けていきたいですね。



自分が持つ選択肢を増やすことが人生を豊かにすることに繋がると私は考えています。安心して食を口にするための「食材選び・加工法・保存法」を知るということも自分の選択肢を増やすものになる学びを得ることができた取材訪問でした。

軒下にちょこんと座る小さな鉢植えがとても可愛かったです(๑•̀ㅂ•́)و✧

今回の取材日前に中山さんをお訪ねした際に感銘を受けた先入観を持たないことの大切さに関する記事です。


自然に囲まれる笑庵さんの敷地内にはジブリ感のある窯もあったりしてついついピザパーティーでも企画したくなりました😁

というわけで、「安心素材・安心加工の料理教室@手づくり窯で焼くピザパーティーもあるよ in 緑に囲まれて」を涼しくなった頃に開催したいと思います🙂

食の安全という選択肢に触れるきっかけづくりをご一緒しませんか?
ご興味のある方は日程・会費等をご案内しますのでほくマグ事務局までメールでお問い合わせください(๑•̀ㅂ•́)و✧


取材記事の作成に関するお問い合わせ先です(*^^*)
ほくさつマグマ事務局
hokusatsu00maguma@gmail.com

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