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幼稚園・認定こども園のICT化の環境準備後にやること、やったことのメモと感想

ICT化のシステムの準備をある程度やり、最終的には、全ての世帯と職員にICカードを配り、リーダーも8個ほど買い、WIFIも全室届くようにし、iPadやiPhoneも取り揃えました。ノートPCの台数も増やしました。

個人的な気持ちとしては、環境が悪いからできないという言い訳ができなくなるぐらいの環境と本気度を見せるために準備しました。また、費用で解決できる問題は即対応するという姿勢で取り組みました。一旦、飛行機を飛ばす感じです。垂直に飛ばしたら落下するので、助走して飛び立つ感じです。

次に、大きな難関が待っています。無理なく着地し定着させることです。新しい仕組みを導入する時に必ず起こることがあります。使えない、できない、やれない、分からないなどの声が上がってきます。いろいろな環境変数が、着地の難易度を高めます。

不安を感じる先生に耳を傾ける

採用の際、情報リテラシーを問わないということもあり、職員ごとに情報リテラシーの差があります。初めてパソコンを触るというような先生方もいます。決して悪いことではなく、導入する側は、これを事実として受け止め課題を考えることが必要になってきます。

先生方の話に耳を傾けると、やらなければ行けないという思いがあるけど、できない自分がいて自信がなくて不安であるということが共通点でした。

情報リテラシー格差問題を解消

ICT化によって、情報システムを使えない先生が出てしまうと、その先生が置いてきぼりになります。先生たちで助け合いながら使うと、助ける側の負担が増すなど問題も生じるので、できるだけ最低限の情報のリテラシーを向上させる必要があります。

職場の場合、過去に学習の機会があったかなかったかで格差が常態化しています。若手の先生は一応パソコンを習ってきます。学生次代に単位を取得する必要があります。経験の長い先生方は、そもそもその機会が少ない状態で必要性を感じながらも一歩踏み出せない状態でいます。

頑張ってやるのが当たり前でしょ!という意見もありました。もちろんそうです。導入側としては、もちろん頑張ってやってもらい、個人的に学習を進めてもらう必要がありますが、現状はそう簡単ではありません。

今から、知らない言葉を勉強してもらえますか?と言われ、勉強するのと同じぐらいの心理ハードルがあります。

考えました。そして、動きました。先生たちが努力する分、導入を進める側も同じぐらいのことをする必要があります。本気度を行動で伝える必要がります。

一人も不安を感じなくてよい

なので、まず、わからなくてもよい。ということをまず訴え、わからないことを教えてもらうことにしました。結果、分かったことがありました。

学習の進め方が分からないのと入力が苦手(操作に慣れていない)という二つの課題があることがわかりました。キーボード入力、マウスやタブレットの操作、ショートカットの使い方、ウインドウやデスクトップやドラッグ&ドロップ、ブラウザーのことなど、基本的な操作や用語がよくわからないという声もありあした。ITリテラシーという言葉も耳慣れない様子でした。

職員全員が最低限の操作ができるよになるための情報リテラシー向上講座を開催することにしました。

初回は4時間、休日半日出勤としてもらい、私が二日間講座を開きました。コロナの時期で、自粛しなければいけなかったのでGW期間内容を準備しました。GW中参加を募りました。準備も含め、今年の私のGWの大半は、講座の準備と講座で潰れましたが、一定の成果があったのではと感じています。今後は、レベルや目的別に開催することにしています。

全ての職員が、最低限のことを理解し、職員が互いに無理なく支え合うところまでもっていく様になることを、最初の目標に設定しました。

講座でやったこと

・森を見る(必要性の理解を深める)
 学習の進め方
 ICT化ってなぜ必要?
 情報リテラシーって何?
 今日の目標の確認

・木を見る(個別話)
 パソコンと仲良くなる
 パソコンの理解と基本操作
 用語って何?
 ブラウザーと少し仲良くなる
 ブラウザーの理解、基本操作
 コドモンと仲良くなる
 コドモンで何が変わる?
 コドモンのデザインの特徴
 まとめ振り返り

講習を終えて

用語集を作りましした。疑問をや質問をすることをヘジテイトすることもあるので、個別に、GoogleFormを使ってレポート書いてもらい、幾つかの質問に自由回答してもらいました。いろいろな感想や要望がもらえて、次回に有効活用できる資料になりました。

コドモン導入は良かった

職員50名以上、子ども数百人規模だと導入は私みたいな人がいないと結構大変かなと思う一方、うまく準備ができれば強力なツールになると思いました。コドモンからお金をもらっているわけではないのですが、他に幾つか検討したシステムと比べると明らかに差があります。

一方、今の仕組みだけだと課題を感じたりすることがあり、もっと使いやすくできるとは思いますが、基本的にはよく設計されていると思いました。今後の改善に期待したいところです。

後、この手のシステムを導入する場合、中途半端に利用するとよくないと思うので、先生たちと保護者にも協力してもらいながら、導入を進められるように実施して行くほうが効率がよいかなと思いました。

導入の際には、Youtubeで保護者向けの利用に関する動画を作成してお知らせしたり、保護者会の役員の方の意見を頂いたり、色々と行いました。結果、前向きに受け止めて頂き、幾つかの機能を導入する運びになり安堵しています。

今後は、例えば、地域ごとに導入している園があれば、ICT利用の勉強会など行い、交流をはかるなどユーザーグループの会的なコミュニティ活動を行い、支援するという流れもありなのではと思ったりしています。

園的に言うととても重要な業務を担うシステムになるので、どうサービスを進化させいこうとしているか、注目していきたいと考えています。

まとめ

今回は、具体的な情報が乏しい内容ですが、備忘録的にざっち文章にしてみました。書きながら思ったのは、システムを利用することは、システムに依存するということで、その依存関係をどのように保ち糧にしていくか、提供する側とされる側に問われていて、色々と考えることがありました。

技術と均衡を保つ姿や振る舞いをしっかり考えて次のアクションに繋げて行こうと思いました。

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