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170.おふでさき概説 第十四号 ー夢についての考察ー


はじめに


二代真柱中山正善氏(以下二代真柱)ご執筆の「おふでさき概説」を気軽に復習できるものが欲しいと思ったので、自分で作ってしまおうと思いました。
天理教信仰者としては、一度は目を通しておきたい本の一つだと思いますが、中々本を読む機会が無い方も多いと思いますので、そういった方にも、「おふでさき概説」の流れを知っていただけたらと思います。

前回の記事はこちら


これから各号の特色について、紹介していきますが、個々の御歌の意味では無く、各号毎の大意についてのまとめです。


第十四号

「月日」から「をや」へ


第十四号で特に注意したいことは

いまゝでハ 月日とゆうて といたれど
もふけふからハ なまいかゑるで 14-29
けふまでハ たいしゃ高山 はびかりて
まゝにしていた 事であれども 14-30
これからわ をやがかハりて まゝにする
これそむいたら すぐにかやすで 14-31
けふまても をやのざねんと ゆうものわ
一寸の事でわ ないとをもゑよ 14-32

29の御歌で名前を変えるという宣言があって、31の御歌より「をや」という表現が使われ始めます。
以後、第十四号~第十七号にわたって、主に親神様の呼称が「をや」へと変わります。(神が使われている箇所もある)

「神」→「月日」→「をや」へと呼称が変わってきたことから思案すると、「をや」という親しみのある表現をもって、ますます親身に教理を流されるようになるわけです。


「にをいがけ」と「ていれ」


第十四号では、「にをいがけ」と「ていれ」という言葉が出てくる事も要点になります。

それゆへに ゆめでなりとも にをいがけ
はやくしやんを してくれるよふ 14-7

おふでさきの中で「にをいがけ」という言葉が出てくるのはこの一箇所だけです。
また、次に、

みのうちに とのよな事を したとても
やまいでわない 月日ていりや 14-21

ここで病気とは、月日の「ていれ」であると、はっきり仰せになっています。

この「にをいがけ」と「ていれ」について二代真柱は、

先に多勢のよふぼくを求められ、そして今度はにをいがけをうながされる段階になった。謂ば教理の内容から、今度はだんだんとその伝播、布教という事を力説されるようになってきた。

このように述べられています。

またその一方では、「つとめ」の上でも前進を望まれ、

この事ハ なにの事やと をもうなよ
つとめなりもの はやくほしいで 14-85
もふけふわ どんな事をば したるとも
なにもあんぢな をやのうけやい 14-86

この様に励まされて積極的に表へ出るようにと、繰り返し繰り返し説かれるようになります。


「ゆめでなりともにをいがけ」について


「にをいがけ」という言葉が、おふでさきではこの1箇所しか出てこないということです。

二代真柱も「昭和32年の大学講義(おふでさき概説の元になった講義)の際に新たに気づいた点」という風に述べられていましたので、この「ゆめでなりともにをいがけ」について、他の先人はどの様に解釈しているか調べて比較してみたいと思います。

続ひとことはなし 中山正善
月日親神には、その理解力の及ばぬのが第一の残念で(五)、そこで夢でなりとも告げて(七)、口では言い得ぬ、月日親神の急き込みを(六)、早く思案をしてくれるよう願ふのである(七)
おふでさき註釈
六、七 親神が日々どれ程急き込んでも、この急き込みを口で言い尽す事は出来ないので、せめて夢でなりとも知らせて手引きをするから、早く思案をして、救かる心になってもらいたい。
おふでさき通訳 芹澤茂
月日が日々心急いていても、ロではどうも言うに言われない。それ故、夢でなりともにをいがけ(をしている)。 

夢を見るのも、親神が夢でにをいがけをしているのであると言われる。(夢を見て尋ねて来た信者に、教祖がこのお歌を見せてお諭しされたとも伝えられる。)
おふでさきを学習する(私家版) 安井幹夫
この残念は口で言えるようなものでなく、夢にでも知らしたいほどで、どのようなこともするといわれる。
おふでさき講義 上田嘉成
それで、夢になりとも見せて、にをいがけをする。であるからして、ふしぎな夢、変わった夢を見たならば、それは親神が見せているのであるから、その夢によって、早く親神の急き込みを悟るようにして貰いたい。
おふでさき講義 山本久仁夫
夢にでも知らせて手引きするから、早く真実の心を定めて通ってほしいと、皆の反省を急き込まれている。

以上、色々なおふでさき解説本の14ー7の御歌の解説を抜き出してみました。

これらを読んでみると、「にをいがけ」をされるのは、「親神様」であり、夢を見た人を導かれているという解釈で共通していると思います。

注目したい所は芹澤氏のおふでさき通訳に書かれていた、
「夢を見て尋ねて来た信者に、教祖がこのお歌を見せてお諭しされたとも伝えられる。」
この一文です。
※このお話の出典を知らないので、また見つけたら追記したいと思います。

親神様が「にをいがけ」をされるということしか、おふでさきに書かれていないことから
「『にをい』は神様がかけて下さる」
という、にをいがけの際によく聞く言葉が思い浮かびました。

夢の性質について


以上から分かる夢の性質を上げていきます。

・全ての夢が神様からのメッセージではない。
・口で言えないから夢で告げる、手引きする。
・不思議な夢、変わった夢であれば、それは親神様が見せている。
・神様が人間の成人を急いている場合に見せられる。

ここで気になったことは、
「身上・事情と夢はどちらも神様からのメッセージだが、何が違うのか?」
ということが問題になってくると思いました。

夢に関するエピソードと言えば、高井猶吉氏が「いきのさづけ」を戴かれたたエピソードを思い出します。

高井氏がどのような夢を見たのか簡潔に紹介しますと、
「竜が朝日に登っていくところを、尻尾を掴んで一緒に登って行った」
という夢です。
これを教祖にお伝えしたところ、赤衣と共に息のさづけを戴かれたというお話が残っています。

こういったから考えられる身上・事情と夢の違いですが。

身上・事情はあくまで「心遣いに対するメッセージ」ですが、
夢はもっと具体的な御守護や行動、物事といった、
「目に見えることに対するメッセージ性」
が強いのではないかと思いました。

夢に関しては、深く考えずに今率直に思うことを書いたので、他の意見があれば、コメントやTwitter、facebookで教えて下さい。


おまけタイム

どーも!室温33度という過酷な状況での更新に限界を感じた男
ほこりまみれの信仰者こーせーです!

暑いです。

僕が記事を更新しているリビング的な場所には、エアコンが付いておりません。

なので扇風機のみで、只今午前2時なのですが、室温33度の中更新をしており、パソコンの熱も凄くて、ちょっと危険な環境かもしれません。

ということで、暑さを紛らわせる方法を考えます。

1、「心頭滅却すれば火もまた涼し」を体現している人に教えを乞う
なんでも上手くいっている人の真似をすれば良いと聞くので、誰か身近に「心頭滅却すれば火もまた涼し」とか言ってる奴がいたら教えて下さい。

2、「暑い暑いって言うから暑くなるんだよ」を逆手にとって「寒い寒い」と言い続ける
とりあえず、100回ぐらい「寒い」と言いましたが、ほんと冗談抜きで頭がおかしくなりそうでした。
きっと脳みそがパニックを起こすのだと思います。
面白い経験だったので、興味がある方は試してみて下さい。

3、エアコンの付いた寝室で寝る
ということで、こんなこと考えている暇があるのなら、早く寝室に行って寝た方が良いことに、今気付きました。
寝ます。


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!


ほな!






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