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京都の好きなところ探し

最近、週のはじめに目標を立ててそれを達成する、ということをやり始めた。
以前の記事で、今週は早寝早起きを心がけようと思った、と書いたが、それもこれだ。

今週立てたのは、「京都の好きなところを毎日ひとつ探して言語化してみる」という目標。



◯1つめ(2/28)「大学のクスノキ下のベンチ」

クスノキ下のベンチから見上げて撮った写真

自然の風景の中、それぞれが自分の世界に入っていて、気にしてくる人がいない環境で、好きなだけ日向ぼっこできるのが良い。気持ちよすぎる。



◯2つめ(3/1)「バイト先のイタリア料理店」

良さを分解して言語化しようとすると、

①味
②お店の雰囲気
③マスター(店主)の人柄

に分けられるのではないか。


①味がめちゃくちゃ美味しい。

料理がどんな風に美味しいのかを表現できるほどの語彙の使い方は未だに知らないのだけど、自分がイタリアンを好きになり、あの味を自分でも作って食べたいと思って料理に勤しむきっかけになったくらい美味しい。(未だに全然、お店ほどの味には到達できていないけれど…)


②外観は欧風石造りになっていて、おしゃれで可愛い感じ。店内はあたたかい雰囲気が漂う。

これはこのお店の特徴のひとつだと思っているのだけど、お客さんの種類が、家族連れや恋人同士、友達の集まり、ひとり、と色々な関係性の人が一緒にお店に来るし、年齢層も、下はベビーカーに乗せられた赤ちゃんから、上はおじいちゃんおばあちゃんまで、めちゃくちゃ幅が広い。

どんな関係性の相手とも、どんな年齢でも、安心してお店に来て、食事をすることができるお店はそれほど多くない気がする。皆が楽しめる、そんな雰囲気ができているのが魅力的だと思う。


③マスターが人見知りな職人さんみたいな感じ。

初対面ではぶっきらぼうな人っていう印象がするのだけど、よく知っている人と話す時には楽しそうに笑っていることがある。
料理の腕は言うまでもない。

バイトとして約3年お世話になってきた自分に対しても、たまに満面の笑みでこっちを見ながら話してくれることがあって、嬉しい。京都には味が良いお店は他にもあるだろうけど、マスターに会うためにここに通っているという常連さんの気持ちがわかる。ファンにならざるを得ない人柄をしている。



◯3つめ(3/2)「京都での一人暮らし部屋」

この日は力尽きていて、外で見つけることができなかった。

部屋は、快適に過ごせるように整えている。とはいえ、物が多く散乱してしまっていることが多いのだけれど。

南向きの窓があり、部屋の中まで陽が差してくるので、そこに寝転がって日向を浴びながら本を読むのが至福のときだ。

キッチンには念願のガスコンロ2つ!背中側の壁に沿わせて丸椅子を置いているので、それをキッチンの前に移動させてそれに腰掛けながら、夕飯を作っては食べ、食べては作って、としていくのも幸せなひとときだ。



◯3つめリベンジ(3/3)「鴨川上流の河川敷」

鴨川は、上流の賀茂川と高野川とが合流して流れているのだけれど、その上流・高野川の河川敷も良い。

人がすれ違えるくらいの幅しかないが、所々にベンチがあり、ちょっと腰を下ろして、穏やかな川を眺めながらのんびりすることができる。

鴨川上流・高野川の河川敷

ベンチも数種類あって、
背もたれ部分がアーチ状になっているものに座ると、日向ぼっこしながら背中を伸ばすストレッチができて最高に気持ちいいし、
人通りが少ないさらに上流部分に行くと、斜面が少し切り抜かれたところに石のベンチがあり、「自分だけの場所!」みたいな感じがして好きだ。

あと、川の近くまで下りられる控えめな階段や、橋の下の秘密基地感溢れるスペースなど、たくさんの魅力的な場所が点在している。



◯4つめ(3/4)「夜の東大路通」

東大路通は、清水寺や八坂神社、平安神宮、京都大学などを沿線に持つ、京都市内の主要道路のひとつ。

昼間はバスやタクシーをはじめとして、かなりの数の車が走っているのだけど、日が落ちて夜が深くなると交通量がぐっと減る。夜の東大路通が好き。

東大路通・百万遍交差点近く

特に、銭湯上がり、24時頃の東大路通なんて最高だ。

百万遍の銭湯に入ってぽかぽかした身体で、欲張って買ってしまった1リットルの紙パック入りのフルーツオレを抱えて飲みながら、ネオン輝くカラオケ屋さん、深夜まで空いている牛丼屋さん、ラーメン屋さんを通り過ぎ、お寺の2つめの門を素通りする。

昼間に使いすぎたスマホは、カバンの奥の方にしまい、大学に行くときに通る道を逆走する形で、閑かになった大通りをだらだら歩く。


百万遍の銭湯をおすすめしてくださった方が言っていたのだけど、職場からこうして30分くらい歩いて銭湯に向かい、ぽかぽかして、また30分くらいかけて家までゆっくり歩く時間が、仕事の時間と自分の時間との境目になっているという。

意図的に時間に区切りをつける。普段は騒がしいはずの風景が静まりかえっている、という異世界感も感じながら、すっきりとした空気の中を歩くことで脳を癒やすことができるのだろうなと思った。



◯5つめ(3/5)「鴨川デルタ」

言ってしまうと、ちょっと広い河川敷で、特に何か遊び場があるわけではないのだけれど、たくさんの人が思い思いにゆっくりとした時間を過ごしている場所。これを書いている今(晴れた日曜の15時)は、見えている範囲内で大まかに数えて100人以上の人がいる。

鴨川デルタ

川沿いのベンチや石段に腰を下ろしてお話ししているふたり組。

三角形になったところの芝生にレジャーシートを敷いてピクニックしている家族。子どもたちは、ひとりは坂を駆け上がり、ひとりはノートを開いてペンを動かしている。

あっちから移動販売の車で聞くような音の楽器、こっちからトロンボーンの音が聞こえ、さっきはギターケースを背負った学生らしき3人組が坂を上っていった。

橋の下にある壁上の柱に向かって壁当て練習をするラクロス部員たちや、河川敷の道を駆けていくランナーたち。

端っこの方の石に腰掛け、ゆで卵の殻を丁寧にひとかけらずつむいて、膝の上に置いた元々ゆで卵が入っていた箱に殻を戻していっている人。


自然の中でぽかぽかした太陽を浴びながら、それぞれが思うような過ごし方でのんびりできる。皆が好きなようにやっているので、周りの誰かの目もあまり気にせず好きなようにいられる。気持ちよすぎる。

夏の夜に花火をしている人を見かけたこともあったり、夜中にここで楽器を演奏しているのを傍から見ていたことがあったり、青春の思い出が生まれる場所なのだろうな。



〇おわりに

一週間京都の好きなところ探しをした結果、お店が1つ、環境が4つと、あとは自分の部屋が好きなんだなと発見した。今週はお店にあまり行けなかったこともあるけど、自分は京都の街や自然などの環境に惹かれているらしい。目標、ほぼ達成…!

約4年間、色々な時に、京都の街や自然の中を自転車で走り回ったり、歩き回ったりしてきた。
あまり思い出したくない時期でもあるけど、第二の故郷のような感じで住人としての京都を味わうことができた気がする。

観光地だけではない京都の魅力も伝えることができていたら嬉しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。




日向ぼっこできる場所の率が高い…笑

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