見出し画像

下流から遡ることで仕事人として強くなれると気付いた

大学院に通ってた時、教授か助手かどなたかが言ってたんですよね。
「本当は、大学から直で大学院に上がるより、一度社会に出てからの方が良い」って。
当時は「いや、先に勉強してから社会に出た方が良いんじゃないの?」って思ったけど
今になって、この言葉の意味が分かる気がします。

私がやっているWebライティングっていう仕事は
コンテンツマーケティングの中で言うと「下流」にあたります。

最初は「文字数を満たすこと」や「誤字脱字がないこと」に精一杯。
でも、それに慣れてくると今度は「文章としてロジカルなこと」や「Webコンテンツとして読みやすいこと」も追求するようになり。
ついには「グーグル検索で上位1ページに入ること」が至上命題となってくる。
仕事はどれもそうだと思いますが、経験を積み重ねることで、段々とWebライティングという作業の本質に迫っていくわけです。

そうやって経験を積み重ねていくと、次第に
「自分が作るコンテンツがグーグル検索のどのKWで上位に載るか、どのくらいのPVやCVを獲得できるか」
がイメージできるようになってきます。それと、ひとつのコンテンツを作るのに必要な時間などのコストも分かってきます。
ここまでくれば、たとえば「1年あたりで○本のコンテンツを作ることができ、合わせて○件のPVが獲得でき、その中から○件のCVを取れる」という方程式が組み立てられるようになります。

この、経験に裏打ちされた方程式をもとにすれば「じゃあ来年は●件のCV獲得を目指して、コンテンツを●本書くことを目標にしよう」といった感じでKGIやKPIを立てられる。

これこそがまさに、コンテンツマーケの戦略なんです。

ただ一方で、この経験と実績をもとにしたコンテンツマーケの戦略。
いざ自分独自の戦略が考えられるようになると、不思議と「でも、こんなんじゃちょっと力不足だよなあ。もっとどうにか出来る部分があるはずだよな」と思えてくる。

「じゃあ今一度あらためて、コンテンツマーケを勉強しようじゃないか」という気持ちが湧いてくるんです。

自分の中にある戦略理論があってはじめて、世間一般で良しとされている戦略理論と壁打ちができる。
それによって自分のコンテンツマーケ戦略の理論を、さらにブラッシュアップできる。

Webライティングの仕事をはじめて5年半。
書いたコンテンツの数は多分1000を超えている。
ここまでやってきてようやく、コンテンツマーケを仕事とする人間として、スタートラインに立てた気分でいるんです。

大学院で学んだ領域では、私は下流からスタートすることをしませんでした。だからこそ、下流からスタートできたWebライティング、Webマーケティングという仕事を通じて、経験と実績の蓄積による戦略理論の構築がいかに頼もしく、また楽しいかを実感しています。

明日からまた1本、1本と、成果の出せる良いコンテンツを作れるように。
その先の、より良いコンテンツマーケ戦略を見据えながら。
経験と実績の蓄積を楽しみつつも、勉強による理論の強化を頑張っていこうという気持ちです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?