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奥さんになれたんだ

主人のズボンのボタンが取れちゃったらしく、


「時間のある時でいいからつけておいてくれる?」って主人。


それからずいぶん日が経ってしまい、


やっと今日、ボタンが元の位置につきました。


ボタンつけを含めて縫い物はどちらかというと好き。


昔は結構色々なものを縫いました。


主人に初めてボタンつけを頼まれたとき、スゴく嬉しかった事を覚えています。


この人の奥さんになれたんだなぁって。


若かったな。私も。


でも今もこんな風にボタンつけを頼まれると、


なんだか嬉しくなるんです。
(だったらもっと早くボタンをつければいいのにね)


へんなの。


妻としての喜びを感じるというか、


立ち位置を確認出来るというか。


こんなこと、娘たちには恥ずかしくて言えませんが、


今では偉そうに威張っている悪妻の私でも、そんな風に思うことがあるのですよ。


この話、主人にしたらどんな顔をするかしら?


ニヤニヤするだろうなぁ。


約2ヶ月後、


銀婚式を迎えます。


私の人生の半分は主人と過ごしているなんて


信じられません。

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