『虐待児の詩』 歩いて行こう
「歩いて行こう」
何も分からないまま 歩いてきた
何も見えないまま 歩いてきた
帰る場所もなく
行く先も知らず
ただ ひとり 歩いてきた
暗闇の中を ひとり
灯りを求めて ひとり
人混みの中を ひとり
誰かを求めて ひとり
おいらは 誰かに 愛を与えられるだろか
愛の見えない おいらが
おいらは 誰かに 勇気を与えられるだろか
勇気の見えない おいらが
おいらは 誰かに 希望を与えられるだろか
希望の見えない おいらが
おいらは 誰かに 夢を与えられるだろか
夢の見えない おいらが
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