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みくにとうげからのにぺそつやま(かみしほろちょう)
油絵 F8 横455×縦380 2015年制作

三国峠を初めて訪れたのは30年ほど前になります。旭川から国道39号線で上川町の層雲峡に向かい、観光名所の大函を過ぎると右手に国道273号線が見えてきます。この道は大雪山の東側を通って十勝に入り帯広に行く道です。

国道を上って行くと上川町と上士幌町の境界にトンネルがあります。
このトンネルを過ぎると峠があります。
峠は北海道の国道の中で最も標高があり1,139mです。峠の名は三国峠。
三国というので三国連太郎のロケがあったのかと思いましたが違いました。
明治2年に松浦武四郎が蝦夷地を11国86郡に分けた時に、石狩国・北見国・十勝国の境界にあることから付けられたといいます。
峠には駐車場があり展望台や休息所などもあります。

車を下りて息をのみました。
鳥肌が立つといいますが、まさに「背筋がザワー」としました。

北海道の独特の色彩である、深い緑と黄と赤の大樹海で、これまで見たこともない景色が目の前にありました。

この時の感動を描きたくて2015年の秋に訪れました。
しかし、その景色は、もはやありませんでした。
温暖化は急速に進んでおり、20年前の「緑・黄・赤」の原始林でありません。それでも気を取り直して描いたのがこの絵です。

大雪山系の東峰々を東大雪と言いますが、その最高峰がニペソツ山です。
十勝の上士幌町と新得町の境界にあり、頂上の風貌が見る者に威圧感を与えます。
ニペソツとは、アイヌ語で「強い繊維を持った木の皮」の意味といいます。
展望台から標高2,013mのニペソツ山が正面に聳えます。

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