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働く妊婦さんへ

~安心して妊娠・出産を迎えるために~

妊娠中は、体質や体調の著しい変化によって、これまで出来ていた日常生活が急に困難になることも少なくありません。
私自身、現在妊娠8か月となり産休を控えている身なのですが、つわりや急な出血などで欠勤することがあったり、ラッシュ時の恐怖の通勤などを経験し、様々な工夫や会社からの配慮を得ながら今日まで仕事を継続してきました。
今回は妊娠中に会社から受けることができるサポートについてご紹介したいと思います。

【男女雇用機会均等法 第13条関係】
妊娠中及び出産後の女性労働者が、健康診査等を受け、医師等から指導を受けた場合は、その女性労働者が、その指導を守ることができるようにするために、事業主は、勤務時間の変更や勤務の軽減等の措置を講じなければなりません。

厚生労働省「男女雇用機会均等法による母性健康管理措置」より

働く女性への対応として、男女雇用機会均等法の母性健康管理措置には、このように明記されています。

会社から受けられるサポートとしては、
■通勤緩和
■休憩時間の変更や延長
■妊娠中または出産後の症状への対応
が上げられます。


■通勤緩和

交通機関の混雑による苦痛は、つわりの悪化や流・早産の恐れがあります。
私は某混雑路線ユーザーで、つわり期には通勤を考えるだけで気分が悪くなりました。
通勤時間をずらしたり、バスで移動し、ほかの路線を使用することで、通勤を無事乗り切ることができました。
つらい時は主治医へ相談し、母子健康管理指導事項連絡カードを記載してもらうこともできるようです。会社へ相談し、検討してみてください。

受けられるサポートは、以下のようなものです。
・時差通勤
・勤務時間の短縮
・混雑の少ない交通手段・通勤経路への変更

■休憩時間の変更や延長

切迫流産気味などにより休憩の確保が必要な場合、妊娠糖尿病で分食の必要がある場合などがこれにあたります。

受けられるサポートは、以下のようなものです。
・休憩時間の延長
・休憩回数の増加
・休憩時間帯の変更

私も妊娠中期は空腹感がひどかったので、お昼休憩を早めにもらったり、間食を取ったりしていました。上記以外でも、休憩時間の変更が必要と思われる場合は、相談してみましょう。

■妊娠中または出産後の症状への対応

看護師さんや介護士さんで、「夜勤がきつい…!」という方も多くいらっしゃるかと思います。妊娠期や出産後1年において、作業負担が大きいと判断される場合は、働き方を相談できます。職場の人員によっては難しい場合もあるかもしれませんが、まずは主治医に相談してみましょう。

受けられるサポートは、以下のようなものです。
・作業の制限(妊産婦への負担が大きいと判断されるもの)
・勤務時間の短縮
・休業
・作業環境の変更

今回は妊娠と仕事における通勤や休憩に焦点を当ててご紹介しました。
上記以外にも、時間外労働、休日労働、深夜業の制限が労働基準法により定められていますので、勤務についてご不安がある時は主治医や会社に相談してみてください。
妊娠中の方は安全を保ちながら、無理をしすぎないようご自愛くださいね。
                         (文:Y.Y)

参考

・厚生労働省 働く女性の心とからだの応援サイト 妊娠出産・母性健康管理サポート

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