職場の保健室

はたらく人の未来をつくる! メディカルトラスト所属の保健師・看護師が、手作りで企画・…

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はたらく人の未来をつくる! メディカルトラスト所属の保健師・看護師が、手作りで企画・作成しているコラムです。 保健指導やメンタル相談で感じたこと、専門職だからこそ伝えられる、 ホットな健康情報から安全衛生のお役立ち情報などを発信していきます。

最近の記事

イヤホン(ヘッドホン)で難聴に!?

難聴というと加齢とともに生じるものと思う方も多いのではないでしょうか 実は若くても難聴になることがあるんです! その一つがイヤホン(ヘッドホン)難聴です イヤホン(ヘッドホン)難聴とは?長時間、大きな音を聞き続けることで、耳の中の音を伝えるための細胞が少しずつ壊れて、聴力が低下する病気です 正式名称は音響性聴器障害といいます 特徴:初期には難聴を自覚しにくい    急に悪くなるのではなく、時間をかけてじわじわと耳の機能が衰えて    いくため、なかなか異変に気づきにくい

    • 一人ひとりが知る!熱中症時の救急対応!

      6月のコラムでも熱中症について少し触れましたが、今回は熱中症の時の救急対応について書いていきます。覚えておけば医療者でなくても実践できるものなので、ぜひ豆知識としてお読みいただければと思います。 ○熱中症の重症度分類 ○WBGT値(Wet Bulb Globe Temperature)とは 熱中症を予防することを目的として、人体と外気との熱のやりとりに着目した暑さの指数です。温度よりも湿度や輻射熱(地面や建物、体から出る熱)の方が影響するとも言われているので知っておくと

      • 鼻血が出たときの対処法は?

        突然鼻血が出てびっくりした経験はありませんか? 仕事中などに止まらなくなってしまったら大変ですよね。 8/7は鼻の日です。 いざという時に備えて鼻血の対処法を覚えておきましょう。 ・出血しやすい部位鼻の前方に「キーゼルバッハ部位」という部分があります。 鼻の入り口から1cm程度奥に位置しており、血管が集中しているため 鼻血はこの部位から出血することが多いです。 鼻血が出た場合、この「キーゼルバッハ部位」(小鼻の柔らかい部分) を抑えて止血をします。 ・止血の方法椅子などに

        • 食品衛生月間に考える「食中毒予防」

          8月は“食品衛生月間”です。 食品衛生管理の向上と食中毒事故の防止を目的として制定されました。 食中毒はどうして起こる? 食中毒を起こすもととなる細菌やウイルス、寄生虫などが付いた物を食べることで起こります。  主な細菌やウイルスとしては、 ●カンピロバクター 生肉や不十分な加熱の肉、殺菌されていない飲料水などが原因となります。 熱や乾燥に弱いため、十分な加熱により死滅します。 ●サルモネラ菌 加熱していない卵、肉、魚などが原因となります。 熱に弱いため、十分な加熱に

        イヤホン(ヘッドホン)で難聴に!?

          ”沈黙の臓器” 肝臓

          7月28日は”日本肝炎デー”です。 肝炎の病態や知識、予防、治療に関する理解の促進を目的として、啓発イベントが行われています。 そもそも”沈黙の臓器”と呼ばれる肝臓が、どんな働きをしているか知っていますか? 肝臓の働きを知ろう肝臓には主に3つの働きがあります。 ①代謝  私たちが食べた物は胃や腸で消化され、栄養素は小腸で吸収され肝臓に運ばれます。その後、体内で使える物質への作り替えやエネルギーなどを作り出しています。 ➁解毒  アルコールやアンモニアなど体に害を与える物質を

          ”沈黙の臓器” 肝臓

          魚は健康寿命を伸ばす上でも必須食材!

          ~夏におススメの魚を併せてご紹介~ 暑さが増している今日この頃。体力の消耗や身体のだるさなど、不調を来している方もいるのではないでしょうか。今回は高栄養価で病気のリスクも減らすとされる魚をテーマにお話ししていきます。 ~魚介類摂取量~ 「健康日本21」によると1日摂取量として魚80gを推奨していますが日本人の魚の摂取量は年々減少してきています。 ~栄養価~ 魚は栄養価が高いだけではなく、猛暑に負けない身体を作ってくれる効果もあります。 夏に旬の魚をいくつかご紹介させ

          魚は健康寿命を伸ばす上でも必須食材!

          受けなきゃダメ?!「人間ドック」

          毎年、定期健康診断を受けていると思いますが、 人間ドックを受けたことはありますか? 人間ドックは20歳以上であれば誰でも受けることができます! 厚生労働省では40歳以降少なくとも5年に1回以上は 実施するよう推奨されています ・定期健康診断と人間ドックの違い健康診断と人間ドックの違いは検査項目の数と法的義務の有無です。 健康診断では11項目の検査をするのに対して、 人間ドックではコースにもよりますが50項目程度の検査ができます。 健康診断を年に1回受けることは法律で決められ

          受けなきゃダメ?!「人間ドック」

          5Sを知って快適で安全な職場をつくろう

          7/1~7/7は全国安全週間です 労働災害を防止するために産業界での自主的な活動の推進と、職場での安全に対する意識を高め、安全を維持する活動の定着を目的としています 5S活動をご存じですか?5S活動とは快適で安全な職場作りを5つの視点から整備する活動のことです Seiri(整理):要るものと要らないものをはっきり分けて要らないものを捨てる Seiton(整頓):要るものを使いやすいようにきちんと置き、誰にでも分かるようにする Seisou(清掃):常に掃除をし、きれいに

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          あなたの腰は大丈夫ですか?

          身体の悩みとして多いものは何か知っていますか? 実は、腰痛です。 2022年の国民生活基礎調査の有訴者率で男女ともに第1位に挙げられています。 腰痛になる原因は腰痛は様々な原因があると言われています。 腰椎ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの病気が原因でなるもの。 重いものを持ち上げる、無理な体勢を取る、長い時間同じ姿勢でいるなど労働環境や生活習慣による原因があります。 腰痛の予防のために①荷物の持ち上げ 足を肩幅より少し広めに開き、腰を下ろして片膝立ちの状態になりましょ

          あなたの腰は大丈夫ですか?

          皆で猛暑を乗りきる‼

          ~STOP!熱中症クールワークキャンペーン~ 温暖化が進み、すでに暑さは日に日に増していますね。毎年5/1~9/30は“STOP!熱中症クールワークキャンペーン”の期間とされています。 熱中症は、夏場だけではなく、いくつかの要因が重なると場所を問わず引き起こるので注意が必要です。また、*第14次労働災害防止計画でも挙げられている重点取り組みなので暑さが本格的になる前に、まずは一人ひとりが意識していけると良いですね。 熱中症とは?様々な要因がありますが、以下の3つの要因により

          皆で猛暑を乗りきる‼

          ~メタボリックシンドロームについて知ろう~

          メタボリックシンドローム(メタボ)とは?内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中など血管の病気になりやすい健康状態です。 メタボリックシンドロームの診断基準メタボリックシンドロームになってしまうと適切な加療がされないままでいると、脂質異常症、高血圧、糖尿病の発症・悪化につながります。それにより血管が固くなり、動脈硬化性疾患の発症リスクも上がります。 動脈硬化性疾患である心臓病や脳卒中は生命の危険を伴う場合もありますので注意が必要です。

          ~メタボリックシンドロームについて知ろう~

          歯にも寿命があるって本当?

          歯にも寿命があることをご存知ですか? 歯の寿命は50~60歳といわれています。 なんと日本人の平均寿命より20~30年程度短いのです! 食事を楽しむために歯も長く健康でいたいですよね。 ・歯の喪失2大原因歯の喪失の2大原因は虫歯と歯周病です。 つまり歯の健康を保つためには虫歯と歯周病予防が 重要なポイントとなります。 ・虫歯と歯周病を予防するには虫歯と歯周病の予防で共通して言えることは 食後に必ず歯磨きを行うことです! 当たり前と思う方が多いかもしれませんね。 虫歯は歯

          歯にも寿命があるって本当?

          吸う人も吸わない人も、”たばこ”について考えよう

          WHOは毎年5月31日を「世界禁煙デー」と定めています。 これに伴い、厚生労働省は世界禁煙デーから始まる1週間を「禁煙週間」として様々な啓発活動を行っています。 たばこの害はたばこを吸うことで、がんや脳卒中・虚血性心疾患など多岐にわたる病気のリスクを高めることが良く知られています。 また吸っている本人だけではなく、たばこから出る煙や吸った人が吐く煙からも有害物質が出ているため、周りにいる人にも影響を与えます。たばこを吸った後も有害物質がある呼気を45分間は吐き出しているとも

          吸う人も吸わない人も、”たばこ”について考えよう

          皆で知る 脳卒中週間!

          日本脳卒中協会が毎年5月25日~5月31日を脳卒中週間と定めています。 ~脳卒中とは~脳の血管に障害がおきることで生じる疾患です。血管が詰まっておこる脳梗塞、血管が破れておこる脳出血・くも膜下出血の3つがあり、割合としては脳梗塞が一番多いです。 40~64歳で介護が必要になる方の約半数は、脳卒中が原因だと言われています。 脳血管疾患の死因割合は年々少しずつ下がっているものの、未だ死因の上位を占めています。 ~脳卒中を知る~〈原因〉 高血圧・不整脈(心房細動)・糖尿病・喫

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          睡眠不足になっていませんか?

          新年度になり、生活が大きく変わった方も多いのではないでしょうか 忙しくなると、ついつい睡眠不足になってしまう人も多いと思います 寝だめはできる?平日の睡眠不足を休日に取り戻そうと長い睡眠時間を確保する「寝だめ」で疲れをとろうとしたことはないですか? 実際には眠りを「ためる」ことはできません 休日の寝だめでは、平日の日中の眠気は完全には解消できないそうです 休日に長時間の睡眠が必要な場合は、平日の睡眠時間が不足しているサインであり、 平日に十分な睡眠時間を確保できるよう、睡眠

          睡眠不足になっていませんか?

          「血圧が高い」といわれたら?! 高血圧を知って予防しよう!

          健康診断で「血圧が高めですね」と指摘されたことはありませんか? 病院の雰囲気に緊張して血圧が高く出てしまった可能性なども考えられますが、 一度でも血圧が高いと指摘されたことがあるのなら要注意です! 血圧が高い状況が続くと心臓や脳に負担がかかり 重大疾病のリスクにつながります。 高血圧の基準高血圧とは病院で測定した血圧が 収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上もしくは拡張期血圧(最低血圧)が90mmHg以上の状態を指します 血圧が高いと指摘されたことがある方は、 自宅で

          「血圧が高い」といわれたら?! 高血圧を知って予防しよう!