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一人ひとりが知る!熱中症時の救急対応!

6月のコラムでも熱中症について少し触れましたが、今回は熱中症の時の救急対応について書いていきます。覚えておけば医療者でなくても実践できるものなので、ぜひ豆知識としてお読みいただければと思います。


○熱中症の重症度分類

○WBGT値(Wet Bulb Globe Temperature)とは

熱中症を予防することを目的として、人体と外気との熱のやりとりに着目した暑さの指数です。温度よりも湿度や輻射熱(地面や建物、体から出る熱)の方が影響するとも言われているので知っておくと良いでしょう。

○熱中症の応急処置

最初の処置が肝心ですが、症状の程度によって応急処置の内容も変わってきます。
めまい・吐き気・頭痛・倦怠感などの症状で意識があり本人が動けそうな状態であれば涼しい場所へ移動し、水分補給(塩分やミネラルを同時に摂るとより効果的)をさせましょう。あれば濡れタオルを体にあて、扇風機やうちわ等で風を当て、水を蒸発させる方法もあります。また、症状が改善しない場合には医療機関を受診しましょう。
 
失神・意識障害などの症状で呼びかけに反応がない場合には、ためらわず直ちに救急車を呼びましょう。呼びかけに反応がない場合には無理に水を飲ませてはいけません。涼しい場所へ移動し衣服をゆるめ、太い血管(脇の下、両側の首元、足の付け根の前面)部位を冷やしてあげます。

○さいごに

熱中症は治療より予防が重要と言われています。まずは自分自身がこまめに水分補給を行い、日々の体調管理に努めましょう。室内にいても熱中症が起こるリスクはあります。日頃からそれぞれの会社内における熱中症リスクを考慮し、社員一人ひとりが自身の体調管理・事前の予防策を行い、皆さんで熱中症を防いでいけると良いですね。

〈参考文献〉
厚生労働省.熱中症予防のための情報・資料サイト(2024.6/14アクセス)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/happen.html

環境省.熱中症予防情報サイト(2024.6/14アクセス)
環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは?

(文:Y.S)

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