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漫画履歴書

<プロローグ>

 講談社文庫で「小説履歴書」というキャンペーンがありました。

 今まで読んだ小説を三つ選んで、自分なりに紹介するものです。

 これを漫画でしてみました。

1. カムイ伝 第一部

 近所の床屋の「月刊漫画ガロ」を手に取って読み始めたのが始まりでした。
 当時、小学四年生。
 学校で教わらない様々なことを、この漫画で教わりました。
 特に、最終話のラストページには衝撃を受けました。
 読み終わって、当時小学六年生の私は自分自身の感情をしばらくの間、全く整理できずとても難儀しました。

2. あしたのジョー

 小学四年生の時から前出の「カムイ伝」と並行して床屋で読み始めました。
 力石徹のファンでした。彼亡き後は、ホセ・メンドーサに惹かれました。
 特に、矢吹丈に判定勝ちしたものの、試合後の彼の姿に衝撃を受けました。
 しかし一番の衝撃は、やはりラストページの矢吹丈の佇まいでした。
 当時、私は中学二年生。
 色々と解釈しても良いことを学びました。

3.  ゴルゴ13

 中学二年生の時から床屋で読み始め、すぐに主人公のデューク東郷に魅了されました。
 特に、彼の出生に興味を覚えました。
 このシリーズは「出生の秘密」として文庫版二冊にまとめられており、大変読み応えがあります。
 いつかは発表されるラストページはとても興味がありますが、読みたくもあり読みたくもない複雑な心境です。

<エピローグ>

 このエッセイを書いていて思いました。
 これらの漫画との出会いは床屋でした。
 ご主人のラインナップは最高でした。
 本当にありがとうございました。
                 <了>