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親と同居する40代独身女性のライフプラン例

具体的なライフプラン例を教えてほしい!というご要望を多数いただきましたので、親と同居する40代独身女性のライフプランを紹介します。平均値をとっているので多くの方に参考にしていただけると思います。また、同居ならではの注意点や回避方法も解説していますので参考にしてください。

僕はFPとして500名以上の家計相談に乗ってきました。その中で同居ならではのメリットとデメリットも見聞きしてきました。

この記事を読むと、40代独身の具体的なライフプラン、毎月いくら貯金や運用すれば老後2000万円問題を解決できるか?介護などの万が一にどうやって備えたらいいか?などがわかるようになります。

前提

この記事の前提は以下のようになります。

  • 45歳独身女性

  • 両親と実家で同居

  • 本人は正社員で額面年収500万

  • 貯蓄は1000万円

  • 結婚に興味がなく、するつもりはない。

  • 両親に持病があり、両親のことが気にかかる

  • 両親の年齢は75歳

親と同居する独身女性のメリット

自由な時間と自己成長の機会、目標や夢の追求ができる、住む家の心配をしなくていいというメリットがあります。

独身女性は自由な時間を持つ傾向にあり、自分自身の意思決定に基づいて時間を使うことができます。

例えば、新しい資格取得や英会話、ダイエットなどに取り組むことで、第二の人生キャリアに役立つ成長の機会となるでしょう。

また、同居している人のメリットは家賃がかからないこと。住宅ローンも両親が払い終わっているので、家賃はかかりません。その分を自己投資や金融資産などの投資に回せる分、一人暮らしよりも大きなアドバンテージです。

ライフプランの考え方

自分の老後、介護に加えて、親の介護や介護離職、リモートやどこでも働ける資格や経験を積んでおくなどの事を考えることが大切です。

独身の方は、老後自分の面倒をみてくれる人がいません。介護になった場合、だれに頼むのか?施設に入るのか?費用面はどのくらいかかるのか?どうやって準備するのか?などを考えておく必要があります。

親の介護についても考えておくことが大切です。同居していると必然的に自分が介護することとなるでしょう。状況によっては、介護離職や転職などによって収入が減ることも予想されます。

在宅でも仕事ができるようなWEB関係の仕事にいまから副業や勉強してリスクヘッジを考えるというのもいいでしょう。

また、看護師などの医療系の国家資格などをもっていれば引く手あまたで、どこでも働けるでしょう。

自由な時間をとれる分、万が一のキャリアについても準備しておきましょう。

ライフプランの作り方

自分でライフプランを作るうえで必要なことは何でしょうか?
同居している人ならではですが、自分のことと両親のことを考える必要があります。なぜなら両親に介護が必要になって、年金だけでは十分なサービスが受けられず、介護するために離職したりする可能性も考えられるからです。

つまり、自分の資産内容だけでなく、両親の資産内容も把握しておく必要があります。

必要情報は以下のものになります。

  • 現在の年収

  • 世帯の支出

  • 貯蓄額

  • 投資額、成績

  • 生命保険の内容

  • 退職金の有無や金額

  • 年金の概算額

  • 将来のライフスタイル、目標額など

使用したライフプランソフト

ライフプランシミュレーション Financial Teacher System

Financial Teacher Systemはライフプランシミュレーションソフト制作会社。ライフプラン作成に特化して、プロのFPの利用も多い。

  • 詳細なシミュレーションが出来る

  • グラフもわかりやすく、具体的な数字も

  • 対策実行後のシミュレーション結果も確認できる

ライフプラン例

以下の前提とします。

  • 45歳独身女性

  • 両親と実家で同居

  • 本人は正社員で額面年収500万

  • 貯蓄は1500万円 *1

  • 結婚に興味がなく、するつもりはない。

  • 両親に持病があり、両親のことが気にかかる

  • 両親の年齢は75歳

  • 生活費は月30万円+毎年25万円程度の旅行

  • 老後は月20万円で生活

  • 退職金はなし

まずは投資・保険など何もせず、月30万円使っている場合。


45歳独身貯金1500万 年収500万 生活費360万

88歳で貯金がゼロになってしまいます。年金は平均額の15.5万円もらっていますが、毎月20万の生活費とすると赤字が重くのしかかります。

女性の平均は90歳ですので、そこまで資産が持たないことになります。また、医療や介護費用の入れていないので万が一の場合は破綻しますね。

80歳で老人ホーム一時金600万円、月25万円の費用がかかるとすると?


45歳独身 80で老人ホーム

80で老人ホームに入るとすると、2年後には貯蓄がゼロになってしまいます。入居一時金600万、月25万というのは老人ホームの全国平均です。

年収が高く、貯金もあるので安心かとおもいきや、独身は面倒を見てくれる人がいないので十分な備えをしておかないといけません。

毎月10万円投資に回し、平均5%の利回りが出た場合

45歳から65歳まで毎月10万円積立投資。70歳から運用しながら90歳まで取り崩す場合。


45歳独身 65歳まで月10万円投資

このケースでいくと、老後は資産残高がプラスですので問題ありません。
ただ、毎月10万円投資を開始すると、毎年貯金を取り崩しながら投資することになり、60歳で貯金がゼロになってしまいます。

生活費を抑える工夫が必要ですね。

生活費を20万円に抑えた場合


45歳独身 20万で生活 10万投資
  • 月20万円で生活、年に一回25万円程度の旅行

  • 貯金は1500万

  • 年収は500万で一般的な賃金上昇する

  • 65歳定年、退職金なし

  • 45歳から65歳まで毎月10万円積立投資、平均年率5%

  • 65歳からの生活費は20万円

  • 80歳で介護施設に入居 一時金600万、生活費25万

このような条件ですと、貯蓄残高はゼロになりません。

独身で実家暮らし、家賃もかからないことを考えると、年一回旅行もいけて現役時代も豊かな生活ですし、老後も生活費20万円と余裕をもって趣味や交際などができます。介護状態になっても家族に迷惑をかけることはなさそうです。

注意点は、親の介護が必要になったり、自分の病気や健康状態などで収入が減った場合。
その場合も考えてみましょう。

55歳で収入300万円に減った場合

55歳でちょうど親が85歳になります。介護が必要になり、今までのような働き方ができなくなった、もしくはご自身がガンにかかり時短勤務などに変更した結果年収が500万から300万になったら以下のようになります。

55歳で収入が300万に

1500万円あった貯蓄も57歳でマイナスに。こういった場合に備えて保険などの準備が必要になってきます。


まとめ

45歳独身女性、親と同居、家賃はかからない、月30万円で豊かな生活をし、プラス年一回は25万円の旅行も行ける。貯蓄は1500万円あり、順風満帆かと思いきや・・・

80歳で老人ホームに入居するとなると、すぐに貯金がなくなることに。

積立投資を毎月10万円すると、毎月赤字になり、60歳で貯金がゼロに。

生活費を20万円に下げ毎月10万円積立投資すると、80歳で老人ホームに入居しても大丈夫。

ただ、親の介護、ご自身が就業不能になったり、年収が下がると・・・

57歳で貯金がなくなり、その後はずっとマイナスという形に。

万が一の場合もしっかり考えておく必要がある。

FPに相談しよう

上記でいろいろなパターンを想定してシミュレーションしてみました。

難しいのは親の介護やご自身の病気などのシミュレーションだと思います。ここは専門家であるFPに相談することをおすすめします。

Q&A

Q,40代独身の貯金はどのくらい?

総務省の統計より、40代の平均貯蓄額は約800万円となっています。

年代別平均貯蓄額

Q,40代女性の平均年収は?

総務省の統計によると、40代の平均年収は399万円となっています。
なお、母子家庭の年収は293万円となっており、年収が少なくなる傾向にあります。

Q,40代女性の毎月の貯蓄額は?

BingChatによると毎月3万3千円が平均のようです。年間40万円となり、積立NISAの満額と同じですね。

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