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【2-30限目】「保険に入れません」「引受基準緩和型にしましょう」・・・あきらめるな!保険会社は他にもたくさんある。

たとえば、
「健康診断で肝機能検査が”要再検査”だった」とか、
「9年前にがんになったんだよね」とか、
告知書の質問項目にひっかかる内容がありましたと。

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そうすると、保険募集人(営業マン)は、
「引受基準緩和型の保険にしましょう」と勧めてくることがある。

「引受基準緩和型の保険」っていうのは、
告知書の質問を3つほどに絞って、「これに該当しなければ基本的に加入できるよ」という保険。

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「持病がある人」や「過去に病気・ケガをしたことがある人」でも保険に加入しやすくするぶん、一般の保険に比べて保険料は割高になる。
(ほかにも、加入後1年は保障が半減したり欠点は多い)


・・・さて、保険募集人からすると、

申込手続きのときに、告知書にいろいろ書いてもらって
⇒保険会社が審査した結果、謝絶になったり契約に条件が付いたりして
⇒言葉をオブラートに包みながら「ダメでした・・・」とお客さんに説明して
⇒また違う保険を申し込んで・・・

というのはむちゃめんどくさい(と思う人もいる)。

一方で、引受基準緩和型の保険なら、告知もカンタンやし、契約は難なく成立するし、保険料が高いから受け取る手数料もオイシイ。

ってことで、「引受基準緩和型にしましょか~」って話になりやすいわけ。

・・・ちょっとまってな。
前の講座でも説明した通り、契約の審査基準は、保険会社によって異なる。
つまり、同じような保障内容・保険料の商品であったとしても、「A保険会社は謝絶」「B保険会社は条件付き」、一方で「C保険会社は条件も付かずに契約できる」みたいなこともありえる。


そもそも、各保険会社の告知書をよ~く見比べてみると、聞かれる内容が違ってたりする。
ということは、「A社では告知書に書く必要があるけど、B社では書かなくてもいい」ってこともあるんやで。


さらに、、、
各保険会社は「引受の目安」という情報を保険募集人に渡している。

「引受の目安」というのは、

「どんな疾病・ケガを」
「いつ患って」
「いつ最後の治療を受けたか」
「健康診断の具体的な結果はどんなか」
といった内容から、

「謝絶になりそうか」とか「どんな条件がつきそうか」とか、
だいたいのことがわかるねん。

ちなみに、「引受の目安」はお客さんに開示したらいけない機密情報やから、見せてもらうことはできない。


以上のことをふまえると、親切な保険募集人なら、
各保険会社の「告知書で聞かれる内容」や「引受の目安」があるていど頭の中に入っていて、
お客さんの病歴や健康診断の内容を聞いたときに、
「A保険会社は加入できないけど、C保険会社ならいけるかも!」ってありとあらゆる可能性を調べてくれると思うよ。


・・・それなら、いろんな保険会社に片っぱしから申込したらいいじゃない?
って思ったあなた。
それはやめた方がいい。
保険会社に謝絶の履歴が残るうえに、申込みするとき他の保険会社の謝絶歴も含めて報告しないといけないこともあるからね。


さて、次は、
【2−31限目】近々保険に入る可能性があるなら「睡眠薬」「頭痛薬」に注意して。
やで~

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