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それをツマラナイと言うか、ミチタリタと言うかは、表現次第だろ?

理想と現実。
よくある問題だ。

だけど、ホントは、
そのほとんどが、
嗜好と相応の問題なのだ。
すなわち神と私の対立。

自然的に在るか、欲望のままに在るか、
どちらを私らしさと呼ぶのか?

そういう話。

好きな服を買う歓びと、
似合わぬ苦しみ。
似合う服を纏っている安心感と、
好みと合わぬ倦怠感。
どちらにしろ苦しいのだ。

ホントはさ、黒髪ロングの優しくてたおやかな女が好きなんでしょ?私だってホントはさ、誰もかもを夢中にさせる、悲劇の美少女になりたかったし、ホントはさ、きみが好きだった。
だけど私は、あまりにも恵まれ、ごく当たり前に生きることを許された、ふつうの女の子なんだもの。
当たり前の幸せ以上のものは
何一つ手に入らない。

己であることを受け入れてしまえば、
優しいあの人と幸せになることを夢見れば、
何に苦しむこともない。

「それをツマラナイと言うか、
 満ち足りた人生と言うかは、
 表現次第だろ?」

たったそんな一言で私を救った、
理屈っぽくて刺激的なあなたは、
私を好いてはいなかったの?
それとも不釣り合いだと思ったの?

でももういいわ。
あなたの言葉を追い風に、
優しいあの人に満たされて、
せめて優しい女になるから、
あなたの夢が叶うよう祈っています。

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