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スケート

先日、久しぶりにスケートをしてきた。最後に滑ったのが小学校低学年の頃なので、10数年ぶりくらいだろうか。もうそこまで時間があいていると、初めて滑るに等しい。そもそも小学校の頃も、上手く滑れていた記憶がない。そんなわけで、非常にビビりながらのスケートデビューだった。


ビビってるとはいえ、頭の中ではきれいに滑っている自分をイメージする。まずはイメージして、その通りに体を動かせば何とかなるだろう。そう思って氷の上に立ったが、想像以上の不安定さにびっくりした。思わず「あっ!」と声が漏れたほどだ。立っているだけで精一杯。ちょっと前に進むにも、どうすればいいか全く分からない。とりあえず、見よう見まねで足をちょこちょこ動かしてみるが、それのぎこちないのなんの。その姿を、一緒に来ていた小学生に、激しくバカにされる始末だ。


そうやってバカにされながら、じたばたよちよち滑っていると、初めてのことに挑戦するってこんな感じだったなと、ふと思い出した。何をどうすればいいか右も左も分からず、とりあえず人のマネをしてみる。でも全然うまくいかなくて、失敗の連続。何かが間違っているはずなのに、どこが間違っているかが分からない。ちょうど、プログラミングをやり始めた時が、そんな感じだった。ソースコードのどこかにミスがあるから、実行できない。もしくは、そもそも実行すら出来ない。そして、そんな失敗を繰り返していく内に、プログラマーになったんだった。


最近、挑戦をしたとしても、出来る範囲やその応用であることが多い。そうすると、出来ることが何となくあるから、右も左も分からないみたいな状態にはならない。そして、そういうのを続けていると、いつのまにか失敗を恐れて、安定を求め、全く新しい挑戦が出来なくなりそうだなと思った。それは、非常に面白くない。だから、たまには情けなくていいから、全然できないことに挑戦するのがよい。人にばかにされるのを恐れてはいけない。

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