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惰性で生きるなら楽しみを作れ

「有栖川さんが『生きててよかった』と感じるのはどんな時ですか?」

いつだったか、そう若者に聞かれた。惰性で生きていることを再認識した瞬間だった。「なぜ生きるんですか?」と聞かれたら「生きてるから」って感じ。別に、何かのために生きてる訳じゃない。みんなそんなもんなんじゃないかな。

惰性で生きているからこそ、楽しみを量産したい。見つけるというよりかは、作る。貧乏でも、楽しいことをやる。金銭的にも精神的にも余裕が無い時こそそうしたい。お金はどうにだってなるし、心が弱っているなら尚更そうすべき。

今の自分に足りないのは体力。翌日、普段通りに仕事をこなす元気が残っているのか。楽しい時間が終わって、突然虚無になったりしないか。現実(仕事)と目が合うと、平日の夜は何もできない。本当なら、仕事を終えたその足でライブハウスへ向かいたい。

ちなみに、私が「生きててよかった」と感じるのは、ライブ開演前、サウンドチェックが始まった瞬間。特に、ハリのあるドラムの音を聞くと「今日まで頑張ってきてよかった」と強く思う。

有栖川リル

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