調査レポ・打球速度が欲しければ走るな!筋トレだ!結果考察!

お詫び
本文章は公開後にデータの誤りが分かりました。
現在は修正している文章ですので予めご了承ください。
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先日打球速度と体力について報告をしましたがこれについて考察を進めたいと思います。

最も注目すべきは「走力が高い事でパフォーマンスが低下する」という事であり、これについて少し考えていきたいと思います。

【ボディビルダーは走らない】
昔から多くの野球関係者が感覚で「身体が大きい方が打球が強い」と感じていました。
実際いくつもの研究で「体重」や「除脂肪体重」などが打球速度に大きな影響を与えると言われていますので、事実であることは間違いないでしょう。
その身体つくりの専門家のボディビルダーは基本的に走りません。
走ることで筋肉が燃焼してしまったり、カロリー不足に陥ること、高重量(適切な重量)のウエイトトレーニングを行えなくなってしまうからです。
つまり、ランニングは身体つくりには向いていないトレーニングなのです。

【筋力が付けば足は速くなる】
短距離についてですが、ウエイトトレーニングを行うことで勝手に足は速くなります。
そうなると短距離走が速い=ウエイトトレーニングを行っているので打球速度が速くなる気がしますが、関係はありませんでした。

【1%の格差】
ではなぜ、短距離走と打球速度の関係が低いかを考えます。
50m走はおおむね7.5秒~6.5秒に収まります。
つまり…最大値と最小値の差が15%程度となります。
逆にデッドリフトなどで考えると50kg~180kgほどの差があり300%以上の差があります。
つまり、走力と筋力では1%の格差が違うのです。
必死で1秒短縮しても15%…方やウエイトトレーニングは300%以上も改善することができるのです、そりゃ…成果はことなりますよね。

【大谷選手は足が遅い】
感覚や経験、偏った認識になりますが…往年の長距離打者はやはり足が遅いように感じます。
清原選手、松井選手、村上選手…足が速いとは思えません(事実は知りません)
また、足が速いとされている選手はホームランバッターではありません。
赤星選手、守備のスペシャリスト岡田選手、育成の星松本選手…
やはり、走力と長打力は反比例するかもしれません。
この話をすると大谷選手や山川選手は足が速いと言いますが…
打球速度180~190㎞/hと考えると50m走は速くても6.0秒…打球速度に対する走力は…遅いのです。

【意外と低い体力要素】
検体数が少ないのでまだ制度は低いですが、昨日の時点で出た数値ですと…140㎞/hを打つ場合…
ベンチプレス85㎏程
デッドリフト135㎏程
スクワット100㎏程
大体これくらいの基礎筋力があればホームランを打てます。
これは条件が金属バットだからだと思います。
実際概ねこれくらいの筋力があればホームランを打てている気がします。
※ただし最良な打球が飛んだ場合ですので、さらに筋力が高いに越したことはありません。

【スクワットよりベンチプレスが大切】
これについては薄々感じていました。
ゴルフのデータでも実はこれに似た関係性が出ます。
ただここまで顕著な違いが出るとは思っていませんでしたので考察すると…
金属バットの影響があると思います。
経験指導の中で「金属バットならベンチプレス100kg挙げて、少々詰まっても力ずくで引っ張れ!そうすればホームランになる」と言っていたのですが、まさにその結果が出たのだと思います。
木製バットやもっとハイレベルな野球になってくると…
ベンチプレス:重要度80%
デッドリフト:重要度99%
スクワット :重要度70%
こんなイメージになると考えます。

【適性の選択】
ホームランを打つだけが野球じゃない!
ベストな打球を打ったところで外野フライになる選手もいます。
それなら筋力を高めればいいのですが、もう高校3年生…そんな選手もいます。
そんな選手はライナーを求めればいいのです。
ライナーの方が打率は高いですので、これはこれで適正に応じた戦略だと思います。
この判断ができるのも体力要素を知る重要性です。
もちろん打球速度が速い方が安打率は上がるので筋力向上の努力は継続して欲しいですけどね。

さて、皆様のご意見お待ちしています。

さいたま市浦和区のパーソナルトレーニングジム
ネクサスフィットネス浦和 代表トレーナー 保條


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