上から投げるな!投球とゼロポジション

ゼロポジションという言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?45度腕を上げた位置でしょ?…半分正解で半分不正解です。
トレーナーの世界では昔から知られている常識なのですが、野球界ではまだまだ知られていないのが現状です。

ゼロポジションとは
・肩甲骨の棘突起と上腕骨が一直線に並んだ位置
・棘下筋、棘上筋、肩甲下筋、小円筋の緊張が均等な位置
これらのどちらかを指すことが多いですが、私は両方ほぼ「=」なのではないか?と考えています。
そのうえで、やはりゼロポジションで腕を動かすことが良いのではないかな?と考えています。


赤:棘突起 と腕が一直線
この一は肩のインナーマッスルに均等に緊張がかかっている

で…上から投げるな!
という話なのですが…
肩甲骨って動くんですよ!(上方回旋)


右肩甲骨です
左は通常時・右は上方回旋時

で…腕をあげると一緒に肩甲骨が付いてくるんです。
(肩甲上腕リズム)

でも…
・肩甲骨は完全に上まで動く人は少ない
・45度も動かない人もいる
ここは注意ポイントです。


肩甲骨が完全に上まで動いていないのに腕だけ高くすると
ゼロポジションから外れてしまい、肩に負担がかかる


肩甲骨が45度も動かないのに腕だけ上げると
ゼロポジションから外れてしまい、肩に負担がかかる

つまり…
◆肩甲骨が完全に上まで動かない方
→スリークォーターか、身体を倒して投げる

◆45度も動かない方
→サイドスローにするか、身体を倒すか、肩甲骨の柔軟性を高めるか
これが必要になってきます。

※肩甲骨の柔軟性向上方法は気が向いたらアップしますが、一例として添付しておきます。

結局、上から投げろ!は間違えなのです。
上から投げないと怪我をするぞ!
…むしろ、上から投げられる肩甲骨を持っていない人が上から投げる方が怪我をします。
上から投げないから怪我をするのではなく、上から投げられない身体になっているから怪我をするのです。

さて、皆様のご意見お待ちしています。

さいたま市浦和区のパーソナルトレーニングジム
ネクサスフィットネス浦和 代表トレーナー保條


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