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#26 保育が社会に与えるインパクト

様々な研究成果の蓄積によって、乳幼児期における自尊心や自己制御、忍耐力といった主に社会情動的側面における育ちが、大人になってからの生活に影響を及ぼすことが明らかとなってきた。
保育所保育指針解説|厚生労働省 編より

そして、こう続きます。

これらの知見に基づき、保育所において保育士等や他の子どもたちと関わる経験やそのあり方は、乳幼児期以降も長期にわたって、様々な面で個人ひいては社会全体に大きな影響を与えるものとして、我が国はもとより国際的にもその重要性に対する認識が高まっている。

そもそも、現在進行形で保育の必要性がある家庭が保育園を利用している時点で、保育園が個人や家庭のみならず社会に貢献している存在であることは言うまでもなく、保育も社会にインパクトを与えていると胸を張っていいんだと思います。(存在としての価値)

決しておごることなくですが。

そして、保育の営みで子どもの【今】を大切にすることで、個人の未来がゆたかになり、その周囲の人への影響出てくれば関係性もゆたかになるのではないでしょうか。

そう考えると、子ども1人ひとりに寄り添って日々保育を営むことでの、社会の未来に与えるインパクトは計り知れないですよね。

このような意義が書いてある保育所保育指針と解説から、今回は冒頭に引用した社会情動的側面の「自己制御」と「忍耐力」について書いていきます

■「自己制御」と「忍耐力」

これをはじめに見たとき、捉え方を間違えるとこわいなと思いました。

それは、忍耐を我慢と読み違えて、あえて我慢させようとすることが良い関わりのように扱われたり、自己制御を意識するあまり気持ちを抑えることを強要してしまったりするようなことが起きる可能性もあるのではと考えたからです。

どちらにも共通して大切なことは、「安心と承認」です。

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私にとっての「保育」という存在にも向き合っていきたい。子どもにとっての「保育」も、保護者や社会にとっての「保育」も考えていきたい。その営み…

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