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#17 子どものやくそくと大人のルール。

げんきにあいさつしましょう。
おともだちとなかよくしましょう。
ひとのはなしをよくききましょう。

子どもたちに提示される「やくそく」。

過去の私は、それはもう毎日のように「やくそく」を子どもたちに伝えていました。

自由や主体的に生活するため、安全・安心を守るためにルールや約束は必要です。

しかし、なんでもかんでも子どもに「守らせる」項目を増やして、大人の目線からうまくいっているように見せる(そうとは限らないけど)ような「やくそく」のあり方にずっと違和感を持っていました。

(げんきじゃないときも受け取りたい。仲良くできない背景にも寄り添いたい。話を聞いていないのではなく、何かに集中しているのかもしれない。保育現場のよくある「やくそく」に触れるたびにそう思っていました。)

のいえ保育園の開園までの期間に、全国の保育園やこども園を訪問させてもらったり、職員間で対話を重ねたりしていくなかで、過去の自分の保育にある要素が弱かったと気づきました。


それは、「保育者側のルール」の存在でした。


私たちは、「誰もが自分らしさに向き合える保育園」を実現することで、自分の人生を生き抜く力を育むことを目指しています。そして、個人の人生に向き合うことは、関係性や地域にも影響を与えていくと考えています。

保育を通して暮らすまち(社会)を豊かにしようとするとき、子どもだけでなく「誰もが自分と向き合う」視点が私たちの保育の営みには不可欠でした。


その空間をつくっていくために、なにができるんだろう?という問いに向き合う毎日。


とびだす保育園での学びから掴んだのが「保育者側のルール」

のいえ保育園の開園してからというもの、その大切さを感じる毎日です。

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私にとっての「保育」という存在にも向き合っていきたい。子どもにとっての「保育」も、保護者や社会にとっての「保育」も考えていきたい。その営み…

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