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園長としてどう在るかを考える上で。

のいえ保育園の開園に向けて、入社を決めてくれた人たちのことを日々考えている。不安がある中でも、一歩踏み出す決断をしてくれたこと。私たちの意図に共感し、共に未来を創る覚悟をしてくれたこと。
そんな彼女たちのために何ができるかを毎日自分に問いを立てる。

今まで温めていた 柴田秋雄さんの

日本でいちばん幸せな社員をつくる!
“やさしさ”を大切にしたら、人も組織も生まれ変わった

のDVDを観た。なぜ温めていたのかというと、この内容に触れたらすごい衝撃がありそうだと、自分が突き動かされそう…いわば「成功恐怖」のようなものを感じていたからだ。しかし、機が重なり「今でしょ!」と内なる自分が言った気がした。

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【会社の目的は利益じゃない!】
というメッセージから始まる。
…涙が溢れるのに3分もかからなかった。

会社の中で元気になる。

会社は何のために作るのか。
柴田さんは講演で、
みんなが幸せになるために作るのが会社だとメッセージを送っている。
ここで言う「みんな」とは、従業員のことだ。
従業員が、会社の中で元気になること。
会社で大切にされた従業員は必ず他者への貢献を生み出そうとする。
本当に優しくされ、自分の存在を承認されることで、主体的に動き出す。
経営者が顧客満足より従業員満足を優先したことで、結果的に顧客満足度が上がり、目的を従業員の幸せにすることで、利益にもつながったのだ。

柴田さんの「絆や優しさ、ぬくもり溢れる社会を目指す」意図に沿った行動のパワフルさに感動を超えた何かを感じた。

「いいところ見てやれや」

DVDの中で、日本の教育が問題を起こしているのではないかという考察があった。それは、中間管理職の在り方から見ることができる。従業員のいいところではなく、悪いところを見つけるのが優秀だと勘違いしている人がいるという。多くの人が共感するのではないだろうか。

また、どんな人に認められたいか。という問いも重要だ。

「信頼できる人から認められるのが嬉しい」

この質を掴めていない上司は、信頼を築く努力をしない上に「認めたのに変わらないじゃないか」というつぶやきも聞こえてきそうだ。相手のそのままを認め、信頼する在り方が整ってない上司の言葉は、驚くほど響かない。
結果のスピード感を重視する人にとっては抵抗が強いだろうが、ここは乗り越えるべきところだと思っている。「いいところを見つけられないのは上司の責任を果たしてないだけだ」という言葉をしっかり受け取ろう。

学歴も見ないし過去も問わない。

「つながりは求めるものではなく、こっちから出ていくこと」
出ていけばつながりができるわけではない。いつかは心を開いてくれる。何度も何度もトライする。ここまではできる。しかし、あと1回というタイミングで止めてしまう人が多い。

「誰だって心が壊れることがある。」

そのときに、独りじゃないと周囲が示すこと。それを経営者が行動で示していくこと。柴田さんの言葉にひときわ迫力があった。

保育にも通ずるところでは、フルインクルーシブな招き入れ方。ここはのいえ保育園としてどうしていくのかしっかりと考えていきたい。

園長としてどう在るか、そのヒントが詰まっていた。職員が輝くことが、子どもにとって保護者にとっての貢献となる。承認と対話を大切にし、へその向いてる方向を常に確かめながら進んでいく。


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