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会議の「シーン……」をなくす。効果的な話し合いを作るコツ。

皆さんは、職場の会議でこんな事が起きたことはありませんか?

普段、雑談はワイワイしてるのに、会議で意見を求められると、急に「シーン……」となった。

このような状態を何とかしたいと思っても、何をどうしたら良いかわからない……そのように悩む人も多いのではないかと思います。結論から言うと、この状態を打破するには、「対話」の機会を意識的に作ることが大切です。

今回は、効果的に話し合いを進めるコツを解説します。

園長コマツ
とある私立認可保育所の園長です。 子どもや保護者、職員みんなが活き活きと暮らせる保育園へ向けて悩みながら改革中。 自分の取り組みや学びをNoteを通して発信します。 プライベートでは二児の父。 好物はハンバーグ。



「話し合い」を効果的にするためのコツ。

①「話し合い」の種類を使い分ける。

普段あまり意識しないかもしれませんが、話し合いには3つの種類があります。それが「議論」「対話」「会話」です。それぞれには特徴があります。

議論…合意形成や問題解決を目的とした話し合い。何かを決めたり、結論を出す。
対話…探求や発見、価値観を深めるための話し合い。テーマやキーワードについて深めていき、結論がでるかどうかは二の次である。
会話…交流のための話し合い。テーマも決めず、対立や葛藤も避けながら、話をつないでいく。

この3つの種類の話し合いを意識的に使い分けると、話し合いは途端に変わっていきます。冒頭の結論で「対話」の機会を増やすことが大切、と言ったのは、多くの職場で「対話」の機会が少ないからだと言えます。

それでは、対話とはなにか?もう少し具体的に解説していきます。対話とは、良し悪しや結論は置いておいて、お互いの価値観を交換する話し合いです。

例えば、「働きやすい職場とはどんな職場か?」「居心地のよい環境とはどんなものか?」「仕事にやりがいを感じる時はどんな瞬間か?」のような問いかけをしたとします。これらは明確に答えが出るわけではなく、個々人の感覚も違います。ただ、他の人の価値観に触れたり、自分の意見を伝えること、その事自体が目的です。

冒頭のように、普段の雑談は盛り上がるのに、会議でシーン……となってしまうのは、自分の考えを人に伝える、相手の考えを聴く経験が不足してしまっているからだと言えます。自分はこういう人間なんだ、こんな価値観を持っているんだ、と他の人が知っていたら、発言のハードルは下がりますよね。

しかし、何かを決める「議論」だけでそれをおこなってしまうと、上手くいきません。そもそも自分の発言が周りの人にどう思われるか?と気になってしまったり、意見が採用されなかった時、自分の価値観が否定されたようになってしまったりする心理が働きます。

だからこそ、答えの出ない、自分の考えを伝える/相手の思いに触れる、対話の機会が必要なのです。


②「話し合い」を家に例えると…。

話し合いを家づくりに例えると、もっとイメージが湧きやすくなります。
「議論」は屋根、「対話」は柱、「会話」は基礎です。

そもそも「会話」がなければ、相手がどんな人かを知るきっかけもありません。ある程度は親しくないと、対話に繋げていくのは難しいでしょう。そのような意味でも日ごろから「会話」をしておくのは大切です。

「議論」は屋根、組織の全体を守る役割です。話し合いで結論を出して前に進まないと組織は成立しません。つまり、家を雨風から守る事はできません。

「対話」は柱とされています。土台と屋根だけでも、最悪雨風は防げるかもしれません。しかし、柱をしっかりと立てないと、ちょっとしたトラブルですぐに家はダメになってしまいます。しっかりとした組織を作るのであれば、しっかりとした柱を立てる必要があります。そのためには、一見時間の無駄のようにも思える「結論のでない話し合い」が効果的なのです。


③「対話」ってどうやればいいの?

それでは、「対話」はどのようにすればよいのでしょう?それらは、コチラの記事に記載してありますので、ぜひご覧ください!一部有料になっていますが、無料部分でも対話について記載してあります。


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