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親のみなさんへ【「親が苦手」な人間たちの話】

こんばんは。ほほえみです。

家族って響きを聞くと、なんだか温かくて幸せな印象がありますが、家族のかたちにもいろいろありますよね。


自己紹介を読んでくれた人は知っていると思いますが、うちの家庭は昔少し荒れていて、今はその後遺症で、姉と母が絶望的に仲が悪く、私がバランスを支えているといった状態です。あったかい家族とは程遠いですね(笑)

ちなみに、私は母親の元夫(父親と呼びたくないほどに苦手です)が本当に苦手で、姉は母親が本当に苦手(というか嫌い)なのだそうです。

母親と母親の元夫はもう私の小学生時代に離婚していますから、元夫はどこで暮らしているか私は知りません(姉はSNSで繋がっているとか言っていましたが……)



前置きが長くなり、暗い話になってしまいましたが、私は母親が別に苦手ではありません。

そこで、なぜ姉はそんなに母親が無理なのか、という話を聞きました。そうしたら、たくさんの「悲しい出来事」が出てきたのです。

もし、読んでいらっしゃる方の中にお子さんがいる方がいらっしゃったら、ぜひこれを読んで「子どもへの接し方」をもう一度見つめてほしいと願っています。なぜなら、それを間違えてしまうと、子供に一生の傷を残すことになるからです。偉そうですみません。でも、本当に、子どものためにも、あなたのためにも、うちみたいな家族関係にならないでほしいと心から願っているのです。


【姉が今でも母を嫌う理由】


①いじめられた時に守ってくれなかった

②自分の意見を受け入れてくれなかった

③感情的に支配しようとする


この過去のトラウマが、姉を今でも苦しめています。


①いじめられた時に守ってくれなかった

私同様、姉も過去にいじめられていたそうです。それを親に相談したとき、言われたセリフが


「あなたが大人になりなさい。(我慢しなさい)」


姉はその時、とても苦しくて、でも我慢しなくてはいけなくて、とてもつらかったと言っていました。

「味方になってほしかった」「守ってほしかった」

この言葉を聞いて、わたしは今でも本当に泣きそうになります。

そういえば、小学生のころ姉がいじめられているのを私のクラスメートが教えてくれて、私が泣きながら自分のうわばきをいじめっこに投げつけたという記憶があります。こんな小さい妹でも、子供(姉)を守ることができるのに、言葉だけで片付けてしまうなんて、本当にひどいと思います。


だから、どうか、お願いします。


こどもが悲しんでいたら寄り添ってください。

大人の考えをいったんおいておいて、まずは守ってください。

味方でいてください。


お願いします。


②意見を受け入れてもらえなかった

私の姉は心が弱いタイプで、それに付随してよく体も壊していました。

小学生の時のくちぐせは

「気持ち悪くなるかもしれない」


でも、母は「かもしれない」でしょ、と言って、姉の言葉はいつもスルーされていました。本当は小学校でいじめられていたから、学校に行きたくなくて、そのこころのストレスが体調にあらわれていたんじゃないかと私は思います。

母は「かくあるべき」の強い人で、責任感も強く、真面目な人柄です。

だから、そんな理由(気持ち悪くなる「かもしれない」)で学校に行かないなんてありえない、学校に行くのが当然だ、という考えを押し付けて、姉を学校に連れていきました。


親の皆さんに、ふたつめのお願いです。


子どもの話を聞いてください。

あなたの正義感を押し付ける前に、正義感よりも大切なものを思い出してください。世間体より、まずは目の前に「あなたの子供」を最優先してください。


お願いします。


③感情的に支配しようとする

私たちは、もう成人を過ぎた今でも、

「お母さんに怒られるから」

という理由で何かを行ったりします。


これ、明らかに健全ではないと思います。

もちろん自分で気づいて自分のことは自分で行っていますよ。

でも、どこかに「怒られるから」という思いがあるのです。


これは支配以外の何でしょうか。子供は「保護」されるべき存在ではありますが、「支配下」におくべき存在ではないと思います。


感情的に怒られすぎて、心がこうなってしまうのです。それがトラウマとなって、それと一生ともに過ごしていくのです。


私が中国で過ごしているときでさえも(もちろん一人暮らしです)、

「コップを出しっぱなしにしたら、お母さんに怒られる」

という感情になるときがあります。これはしつけではなく、虐待です。


だから、お母さん、お父さん、お子さんを保護している皆さん、お願いします。


感情的に怒らないでください。たまにならいいです。限界の時は仕方ないです、人間だから、わかります。

でも、いつもいつもはやめてください。

怒っているということを顔と声で示しながら、なにをしてはいけないのか、それはなぜなのか、二度としてはいけない、など、言いたいことを短く言えばいいです。子供には分かります。


大きい声で感情的にだらだらと叱るのはやめてください。

時間がたったあと、しつこく掘り返すのもやめてください。

過去の過ちを引き合いに出すのもやめてください。


お願いします。



そんな母と生活を送ってきた姉は、おとなになっても自分に自信が持てず、

「自分は価値がない人間だ」

とかいうんです。そんなことないのに。そんなことは絶対にないのに。

こんな悲しいことが他にありますか。

自分の価値を自分で認められず、「自分は生きてはいけない人間なんだ」とか「生まれてこなければよかった」とか本気で思って生きているのです。

このカルマを背負わせたのはうちの親です。


皆さんにはそんな親になってほしくない。お子さんにもこんな思いをさせたくない。


要因はこれだけではないのかもしれません。姉は自分のことを表現するのがあまり得意ではないから、これ以上のことは聞けませんでした。すべてを知ることはできません。でも、上で書いたことは確かに言えることなのです。


本当にお願いします。

私たちのような悲しい子どもを、悲しい家族関係をつくらないために。



ここまで読んでくださってありがとうございました。

(普段は明るいことも書いていますので、お暇があればぜひ。)



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